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香りの印刷所プルースト - コラム - 綺麗なのに使われないのはなぜ?しおりに求められているのは「美しさ」より「体験」だった

綺麗なのに使われないのはなぜ?しおりに求められているのは「美しさ」より「体験」だった

コラム 2026.5.17

「デザインだけ」が失敗する理由と「記憶」に残るノベルティの新常識

本を読む人の手に、何十回も触れる。それが、しおりというノベルティの唯一無二の特権です。ポストカードは飾られるか捨てられるか。ステッカーは貼られるか忘れられるか。しかししおりは、読書という日課の中に静かに居続けます。

それなのに「反応がない」「注文につながらない」という声は後を絶ちません。問題はデザインの良し悪しでも、用紙の質でもありません。何十回も手に触れながら、なぜか記憶に残らない——その理由を、この記事で解き明かします。

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しおりは「使われている」のに、なぜブランドが伝わらないのか

「本に挟みっぱなし」という状態は、一見すると理想的な接触です。毎日本を開くたびにしおりが目に入る。ブランドのロゴが視界に入る。それでも、問い合わせも来店もリピートも起きない。なぜでしょうか。

存在しているのに「見えていない」:習慣の中に溶け込む透明化

人は同じ場所に繰り返し現れるものを、やがて意識しなくなります。毎朝通る道の景色、デスクに置いたままの小物、スマートフォンのホーム画面。見慣れたものへの注意は自然と薄れていく。

本に挟まれたしおりも同じです。最初は「かわいい」と思って眺めたとしても、3回・5回と使ううちに、それは「ただのしおり」になります。目には入っているのに、意識には届いていない。ブランドの存在感が、習慣の中に透明化してしまうのです。

情報は届いても、感情が動かない

しおりにロゴを入れれば、確かにブランド名は伝わります。URLを入れれば、検索の手がかりにはなります。しかし「この人たちのこと、もっと知りたい」「また何か買おう」という感情の動きは、情報の多さからは生まれません。

感情が動くのは、何かを「体験」したときです。情報として処理されたものは記憶に薄く残り、体験として受け取ったものは感情とセットで長く残ります。しおりが「情報の器」として機能している限り、記憶への定着は難しいのです。

本を読まない相手には、そもそも届かない

しおりとしての機能が発揮されるのは、相手が本を読む習慣を持っている場合に限られます。読書頻度が低い相手のカバンの中では、しおりは一度も使われないまま、やがて処分されます。

しかし考えてみてください。本を読む人の手に、何十回も届くノベルティはしおり以外にありません。この特権的な接触を活かしきれていないとしたら、それはもったいない話です。「届く回数」を「記憶に残る回数」に変える仕掛けが、しおりには必要なのです。

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本の中に「居続ける」しおりと、捨てられるしおりの差

受け取ったまま本の途中に挟まれ、次に本を開いたときにまた使われる。そのサイクルが続くしおりには、何があるのでしょうか。

長く手元に残るしおりを観察すると、ひとつの共通点が浮かびます。それは「手にするたびに何かが起きる」という設計です。見るだけで終わらない。触るだけで終わらない。使うという動作の中に、何か小さな体験が仕込まれている。

・ 手にした瞬間に、もらったときの場面や渡してくれた人の印象がよみがえる

・ 素材や加工に「このブランドらしさ」が宿っており、使うたびに世界観が伝わってくる

・ 実用性と美しさが両立していて、わざわざ探して使いたいと思える

・ 「もったいなくて捨てられない」ではなく、「手元に置いておきたい」という積極的な理由がある

・ 何かのきっかけで手放した後でも、「あのブランドのしおり」として名前が記憶に残っている

どれも「見た目がいい」だけでは達成できないことばかりです。伝わるしおりには、視覚の外に踏み込む何かが宿っています。

こだわりの加工がすでに「普通」になった時代の、次の一手

箔押し、活版印刷、クラフト紙、透かし加工——特殊な仕上げを施したしおりは、もちろん珍しくありません。ハンドメイドマーケットをのぞけば、どのブースにも美しいしおりが並んでいます。

「きれいなしおりだね」は、もはや差別化にならない

特殊加工の普及によって、受け取る側の目は肥えました。箔押しを見ても「おしゃれだな」で終わる。活版印刷を見ても「丁寧なお店だな」で止まる。その感想は確かにポジティブですが、「また来よう」「連絡しよう」というアクションには結びつきません。

視覚と触覚による驚きは、受け取った瞬間にピークを迎え、その後は急速に薄れます。初めて触れたときの感動が、5回目・10回目の接触でも再現されることはありません。これは加工の質の問題ではなく、視覚・触覚という感覚の性質によるものです。

繰り返し使われる媒体ほど、「飽きない刺激」が必要

しおりはポストカードと違い、一度きりの接触で終わりません。本を読む習慣がある人なら、一冊を読み終えるまでに何十回も手に触れます。ということは、その何十回の接触すべてで何らかの体験を届けられるかどうかが問われます。

「1回目に感動したデザイン」は、10回目には当たり前になっています。しかし香りは、1回目も10回目も、擦るたびに新鮮に広がります。慣れない。飽きない。それが嗅覚という感覚の特性です。

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読書という「静かな時間」に届ける香りの力

しおりが使われる場面を思い浮かべてください。ソファで本を読む夜。カフェで手帳を開く朝。図書館で参考書をめくる午後。どれも、外の雑音から切り離された、その人だけの静かな時間です。

香りは「その場面ごと」記憶に刻まれる

特定の香りを嗅いだとき、ふいに遠い記憶がよみがえった経験はありませんか。懐かしい場所の空気、大切な人がまとっていた香り、初めて訪れたあの店の匂い。香りには、そのときの情景や感情を丸ごと呼び起こす力があります。

これは「プルースト効果」と呼ばれ、香りが記憶や感情と強く結びつくという人間の感覚の特性として、マーケティングの世界でも広く知られています。しおりに香りを仕込むということは、受け取った瞬間の体験を、ページをめくるたびに何度でも再生できるトリガーを埋め込むことと同じです。

静かな時間だからこそ、香りが深く届く

通知音が鳴り続けるスマートフォンの画面上ではなく、BGMもない読書の時間の中で香りが広がるとき、その体験はノイズのないまま受け取られます。

あなたのブランドの香りが「広告」としてではなく、「読書中にふと感じた心地よいもの」として届く。そのさりげなさが、却って記憶に深く刻まれます。押しつけがましくない、でも確かに残る。それが、読書という時間帯に香りを届ける強みです。

読むたびに再生される「ブランドの記憶」

1冊の本を読み終えるまでに、しおりには何十回も指が触れます。そのたびに香りが広がり、受け取ったときの記憶が蘇り、ブランドへの親しみが積み重なっていきます。

広告は「見せる」ものです。しかしこのしおりは「感じさせる」ものです。繰り返し接触しながら、感情の底にブランドの存在をそっと積み上げていく。そのじわじわとした蓄積が、ある日突然「あのブランド、また買おう」という行動を生み出します。

「香りをしおりに」——試した人がぶつかる現実の壁

「香りをしおりに活かしたい」と気づいたとき、多くの方がまず手に取るのが市販の香水やアロマスプレーです。しかし実際に試してみると、思わぬ問題にぶつかります。

・ 大切な本や手帳が汚れる:液体の香料がしおりに染み込み、挟んでいるページに油染みや変色を引き起こす

・ 発送時に他の商品へ香りが移る:ECで同封すると、封筒の中で他の商品や書類に強い香りが移ってしまいクレームにつながる

・ 数日で香りが消える:揮発した香水やアロマは数時間〜数日で消え、繰り返し接触というしおりの強みを活かせない

・ 香りが強すぎて逆効果:静かな読書の時間に突然強い香りが広がると、集中を乱す異物として感じられてしまう

「いいアイデアだと思ったのに、実行できない」——この壁が、香り付きしおりの普及を長らく阻んできました。それを根本から解決したのが、印刷技術の進化です。

香り印刷「プルースト」が、しおりノベルティを次のステージへ

久保井インキが手がける香り印刷ブランド「プルースト」は、マイクロカプセル技術を印刷インキに応用した特殊印刷サービスです。香りを微細なカプセルに封じ込め、インキとして紙の上に定着させることで、前述の「現実の壁」をすべてクリアします。

しおりと香り印刷の相性が抜群な理由

マイクロカプセル印刷の香りは、擦ることでカプセルが破裂し、初めて放たれます。これはポストカードやステッカーでは起きにくい動作です。しかし本のページをめくるとき、しおりは必ず指で摘まれ、軽く擦られます。

つまり、「読書する」という日常動作そのものが、香りを起動するスイッチになっています。香りを出すために特別な操作は不要。本を読むだけで、自然にブランド体験が始まります。しおりという媒体と、香り印刷という技術は、この点で理想的に噛み合っています。

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香り印刷「プルースト」が解決する4つのこと

発送中も保管中も、香りは出ない

カプセルは擦らない限り破れません。ECで発送する際、封筒の中でしおりが揺れても、他の同封物に香りが移ることはありません。展示会のバッグの中でほかの配布物と混ざっても同様です。「香りが移った」というトラブルを心配せずに使えます。

本や手帳を汚さない

液体ではなく印刷インキとして紙に定着しているため、染みや変色が発生しません。読書家にとって本が汚れることへのストレスは大きいもの。「このしおりは安心して使える」という信頼感が、長く手元に残り続ける理由のひとつになります。

 6ヵ月以上、香りが持続する

出荷から6ヵ月以上、カプセルが残っている限り香りは揮発しません。本棚に挟まれたまま数ヶ月が経ち、久しぶりに手に取ったときでも、擦れば香りが広がります。配布から半年後の再接触でも、ブランドの記憶を呼び起こすトリガーとして機能し続けます。

 読書の静けさを壊さない、パーソナルな香り

マイクロカプセルの香りは空間に広がりません。しおりを手にした人だけが感じる、きわめてパーソナルな体験です。本を読む静かな時間の邪魔をせず、その人だけのために設けられた体験として届きます。受け取る側にとって「押しつけられた香り」ではなく、「そっと寄り添う香り」として感じられます。

よくあるご質問

Q. 香りはどれくらいの期間、楽しめますか?

A. 出荷日から6ヵ月以上の品質保証をしています。本の中に挟まれていても、カプセルが物理的に破れない限り香りは保たれます。配布から数ヶ月後の再接触でもブランドを想起させるトリガーとして機能します。

Q. 挟んでいる本のページが汚れませんか?

A. 香りはインキとして紙に定着しているため、液体のような染みや色移りは発生しません。大切な書籍や手帳に安心して挟んでいただけます。

Q. ECの梱包に同封しても問題ないですか?

A. 擦るという動作がない限り香りは放出されません。発送中に封筒の中で他の商品や書類に香りが移ることはなく、クレームのリスクなく安心してお使いいただけます。

Q. 少ない枚数から注文できますか?

A. ハンドメイド作家や個人ブランドの方が無理なく試せるよう、小ロットでの発注に対応しています。「まず次のイベントで試してみたい」という方にもお気軽にご相談ください。

まとめ:しおりは、本を閉じた後も働き続けるブランドの代理人

ノベルティを「配る」という発想から、「相手の日常に居場所を作る」という発想へ。しおりはその転換に最もふさわしい媒体です。

本棚に並ぶ何十冊かの本の中に、あなたのブランドのしおりが挟まっています。今日もどこかで本が開かれ、そのしおりに指が触れ、香りが広がります。受け取った日のことが、ふわりと蘇ります。

広告を出さなくても。SNSを更新しなくても。ただ本を読む、その日常の動作の中で、ブランドは静かに存在し続けます。

「次にこの本を開いたとき、あの香りがしたらまたあのブランドのことを思い出す」

その瞬間を設計できるブランドだけが、広告費をかけずに顧客の記憶に居場所を作れます。 

次に発送する一枚、次のイベントで配る一枚に、あなたのブランドにしかない香りを仕込んでみませんか。しおりノベルティへの香り印刷は、久保井インキの技術を活かした「プルースト」へご相談ください。小ロット対応・豊富な香りのラインナップで、あなたのブランドだけの体験型ノベルティをご提案します。

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この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
香りの印刷所プルーストでは、香りの印刷をテーマにお役立ち情報の発信をしています。

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