お知らせ

プルースト効果ってどんな現象なの?活用できる方法と一緒に解説

コラム 2022.6.7

みなさんは、特定の香りを嗅いだときに、昔の出来事や当時の感情を思い出したことはありませんか。これは、「プルースト効果」と呼ばれるもので、人間の脳と密接な関係のある現象なのです。この効果は上手に利用することで、相手によい印象をあたえられるとあって、ビジネスや恋愛など色々なシーンで使用されています。

今回は、そんなプルースト効果の基礎知識と活用方法などを解説していきましょう。

香りの印刷はプルーストにお任せください。

\香りの名刺・しおりなど商品多数!/

商品一覧はこちら

プルースト効果とは

冒頭でも触れましたが、プルースト効果とはある匂いを嗅いだときに、昔のエピソードや感情が蘇る現象を言います。この効果の名前の由来は、フランスの文豪であるマルセル・プルーストが書いた「失われた時を求めて」という作品にあります。こちらの小説に登場する主人公が、紅茶にひたしたマドレーヌの香りを嗅いだときに、子ども時代のお母さんとの記憶を思い起こした描写から名付けられました。

人間が得る情報の80%は視覚からと言われていますが、香りから得た情報はときとして、視覚から得る情報以上に深くその人の心に刻まれることもあるのです。

プルースト効果はなぜ起こる

さて、人間の記憶との結びつきから生まれるプルースト効果ですが、いったいどういったメカニズムで発生するのでしょうか。その答えは、私たちの脳の働きにあります。あまり詳しく説明すると専門的な用語が並びますので、ここではなるべく噛み砕いて説明していきましょう。

人間の脳は、理性的な部分を司る「大脳新皮質」と、本能的な部分を司る「大脳辺緑系」の二つの部位に大きく分けられます。そして、私たちが得た視覚情報や味覚、音などの情報は大脳新皮質へ届けられてから処理されます。

ところが、香りから得た情報に限っては、大脳新皮質を経由せず、大脳辺縁系に直接届けられるという特徴があります。この大脳辺縁系には、人間の記憶を保管する部位があるのですが、香りから得た情報はこちらの箇所にダイレクトに伝わるため、思い出や感情とより密接な関係が発生するというわけです。

このプルースト効果は、まだまだ未解明の部分もありますが、香りを利用することで色々なよい効果が発揮されることがわかっています。次の項では、そんなプルースト効果を活用できる場面を例示していきましょう。

プルースト効果を活用できる場面

プルースト効果はビジネスや恋愛、大切な人へのプレゼントなど色々なシーンで活用することができます。先ほど予告したとおり、ここでは、そんなプルースト効果が活躍できる場面を紹介していきますので、上手に効果を利用してみてください。

営業

会社勤めの人の中でも、とりわけたくさんの人と接する機会が多いのが、営業職の人ではないでしょうか。ある意味では、企業の顔として外部の人と接するわけですから、少しでも相手に好印象を与えたいところです。

そういったときに役立つのが、フレグランス効果のある名刺です。名刺交換は、初対面のビジネスマンが必ず行う挨拶ですが、名刺にさりげなくよい香りをまとわせることで、第一印象をグッとよくすることができます。

飲食業

飲食業の人の間で流行しているのが、ショップカードを利用してプルースト効果を狙うことです。ショップカードとは、いわばそのお店の名刺のようなもので、その店舗のサービス内容などが記載されているものです。

このショップカードに、お店をイメージした香りを加えることで、来店時の楽しい思い出をより記憶にとどめてもらうことができます。

宿泊業

宿泊業では、客室にフレグランスグッズを置いてプルースト効果を発生させるのが一般的です。ルームミストや芳香剤などを利用して、お客の記憶にもてなしの思い出を刻んでもらいます。

恋愛

プルースト効果がとくに威力を発揮するのが、恋愛の場面です。好きな人の匂いは、誰しも強烈に記憶に残ります。ふとした香りがきっかけで、昔付き合っていた人のことを思い出した経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。現在、思いを寄せている人がいる方は、このプルースト効果を上手に使って、好きな人のハートをしっかりキャッチしましょう。

家族へのプレゼント

プルースト効果を利用した製品は、家族へのプレゼントにも最適です。たとえば、単身赴任中のパートナーに香り付きのグッズをプレゼントすれば、いつでも一緒にいる気分になってもらえます。離れて暮らす両親、祖父母などに贈っても大変喜んでもらえるでしょう。

接客業

上でも取り上げた営業職の他にも、アパレル定員や美容師など、接客業の人にとってもプルースト効果は有効です。とくに美容師といった、お客様からの指名が絡む職業では、フレグランスグッズを上手に使いプルースト効果の発揮に努めたいところでしょう。

手紙

電子化が進む社会の中で、紙媒体は衰退傾向にありますが、恩師への感謝の手紙、ラブレター、取引先への手紙などはメールよりも手書きで送った方が、より気持ちが伝わります。そんな手紙にも、ちょっとした香りを付け加えることでアクセントとなり、読み手にもより好印象を与えられます。手紙の温かみとプルースト効果は、相性バツグンのアイテムと言えるでしょう。

アロマテラピー

みなさんもご存知とおり、アロマテラピーには大変なリラックス効果があります。癒される香りに包まれることで自律神経が落ち着きますから、ストレス解消や良質な睡眠につながると評判です。このアロマテラピーでも、思い出の香りを利用することでプルースト効果が発揮され、より大きなアロマ効果が得られます。

しおり

読書のお供として欠かせないのが、しおりです。実はこのしおりにも、香りが追加されているアイテムがあることをご存知でしょうか?読書中ほのかに漂ってくるしおりの香りが、愛読書への愛着を高めてくれると多くの人から愛されています。

勉強

プルースト効果は、効率的に勉強をする際にもとても役立ちます。アロマテラピーの欄でも触れましたが、匂いには人間をリラックスさせる効果もあるため、集中力の高まりを促すのです。また、前述のとおり香りと記憶は密接に関わっていますから、覚えた内容が匂いと絡み合って脳内に保管される効果も期待できるでしょう。

認知症の改善

プルースト効果には、思い出や感情を呼び起こす効果があることから、認知症の症状を改善する場面でも使われています。もちろん、効果のあらわれ方には個人差がありますが、一時的にであれ、家族や友人のことを思い出すなどの事例が報告されています。

プルースト効果を活用できるグッズ

さて、プルースト効果が活躍する場面を紹介したところで、その効果を活用できるグッズについても押さえておきましょう。ここでは、プルースト効果の発揮が狙えるおすすめグッズを6点ピックアップして紹介していきます。

香水

最初に紹介するのは、フレグランス用品の定番とも言える香水です。香水を利用することで、相手に様々な印象を与えられることから、女性だけでなく多くの男性も利用しています。デートやビジネスなどで上手に使って、プルースト効果を活用しましょう。

アロマ用品

アロマテラピーと言っても、グッズにはキャンドルやオイル、お香など様々なものがあります。カップルで一緒に楽しんだ香りなどは、パートナー同士の結びつきをより強くしてくれる効果が期待できるでしょう。

カー用品

カー用品には、数え切れないほどのフレグランスグッズがあります。設置するタイプのものやぶら下げるタイプのもの、スプレータイプのものなど例をあげたら枚挙にいとまがありません。そんなカー用品ですが、プルースト効果を期待して活用するのであればデートや友人とのドライブがおすすめです。

楽しい思い出と車内の香りが記憶でつながれば、車で出かけるたびにウキウキした気分になれるでしょう。

しおり

先ほどもお話ししたとおり、読書のお供たるしおりには香り付きの製品もリリースされています。大好きな本と一緒に持ち歩くことで、カバンなどにもお気に入りの香りが移るため、二重のプルースト効果が期待できるでしょう。

手紙・はがき

数百年以上もの昔から今なお続いている手紙・はがき文化。気持ちをきちんと相手に届ける手段として最適な方法ですが、香りなどでプラスアルファの効果を持たせれば、プルースト効果が得られます。

カードフレグランス

カードフレグランスとは、その名のとおりカード型になっているフレグランス用品です。ミニサイズのカードに香りが付け加えられた製品で、サイフやバッグに忍ばせることで持ち物に匂いを付与することができます。しかし、直接持ち物に香り付けをするわけではないため、匂いの移り具合にムラが生じるというデメリットもあるため注意が必要です。

「香りの印刷所 プルースト」では、名刺などに香りを付与できるサービスを行っていますが、製品そのものに香りを加える手法を取っているため均一に、ムラなく匂い付けをした商品を提供可能です。香りの種類についてもバリエーションに富んでいますので、興味の湧いた方は、ぜひ製品の紹介欄をご覧ください。

プルーストの商品一覧

プルースト効果を狙うときの注意点

最後に、プルースト効果を狙うときの注意点についても触れておきます。気をつけるべき点をしっかり押さえて、要領よくプルースト効果を狙っていきましょう。

相手の好む香りを把握しておく

人にはそれぞれ音楽の好みがあるように、香りについても一人ひとりの好みがあります。ある人は甘い香りが好きだとしても、一方で、そのような香りは苦手な人もいるでしょう。そういった人の前で甘い香りを漂わせてしまうと、ネガティブな意味のプルースト効果が生まれてしまいます。

プルースト効果を狙う際は、相手の好む香りを事前にリサーチしておきましょう。

シンプルな香りを心がける

人間の嗅覚は、複数の匂いを嗅ぎ分けるのがとても苦手です。デパートに香水を買いに行ったとき、いくつもの製品の匂いを嗅いでいるうちに、わけが分からなくなってしまった経験を持つ人は多いのではないでしょうか。プルースト効果は記憶を狙う場合は、記憶と関連させる必要がありますので、覚えやすいシンプルな香りの方がよいでしょう。

上で紹介した香りの印刷所プルーストは、シンプルかつ、誰にでも受け入れやすい香り作りを心がけているメーカーですから、とてもおすすめです。

強い香りは避ける

強い香りは、ときとして相手に嫌悪感を与えてしまうため、注意しなければなりません。自分では意識していなくとも、実は香水の匂いが周囲に迷惑を与えていたというのは、よくある話でしょう。これでは前述の事例と同じく、マイナスの意味でのプルースト効果になってしまいます。

どうしてもプルースト効果を利用したいときは、香り印刷を施したアイテムなどを使い、さりげなく演出するのがおすすめです。ほのかに漂う香りが、スマートな印象やエレガントな印象へとつながるでしょう。

まとめ

プルースト効果は、特定の香りを嗅いだときに、記憶や感情が思い出される現象のことを言います。そんなプルースト効果は、ビジネスや恋愛など色々なシーンで応用されています。香りの印刷所プルーストでは、そういった様々なシーンにおいて便利に活用できるよう、多種多様な印刷物に香りを加えるサービスを提供中です。

印刷物のデザインから香りの種類まで、豊かなバリエーションの中から自由に選べますので、あなたにぴったりのフレグランスアイテムが手に入ります。
興味を持たれた方は、ぜひ一度お問い合わせください。

香りの印刷はプルーストにお任せください。

\香りの名刺・しおりなど商品多数!/

商品一覧はこちら

この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
香りの印刷所プルーストでは、香りの印刷をテーマにお役立ち情報の発信をしています。

香りの印刷所プルースト編集部が企画・執筆した他のコラム一覧

カテゴリー最新記事