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デザイナーに名刺は必要?名刺デザインのコツと競合と差別化を図る方法

コラム 2025.11.13

フリーランスのデザイナーやWebデザイナーにとって、名刺はスキルとセンスを証明する大切な作品の1つです。受け取った相手に「この人に仕事を依頼したい」と思わせる力を持つため、デザインや素材にこだわりが新しい顧客とのつながりを生み出します。

今回は、デザイナーが名刺を持つべき理由から記載すべき項目を解説します。作成のポイント、デザインのコツ、自作と依頼の判断基準にも触れますので、ぜひ参考にしてください。

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デザイナーが名刺を持つべき理由

デザイナーの方が名刺を持つべき理由は、クライアント(依頼主)や同業者が名刺のデザインによって実力を判断できるからです。言い換えれば、技術力と美的センスを直接示すポートフォリオの1つです。

  • 配色
  • レイアウト(情報の配置)
  • フォント選び
  • 余白の使い方

上記に限らず、すべての要素がデザイン哲学を語ります。「この人なら信頼できる、仕事をしてくれそうだ」という印象が、次の仕事につながるのです。

デザイナーの名刺に記載すべき基本項目

デザイナーの名刺には、自らの情報を正確に伝えるための基本項目があります。どのような内容が書かれているのか、何を用意したら良いのかは、以下の項目を参考に整理してください。

氏名

まず、デザイナーの名刺に欠かせない氏名、いわゆる本名とビジネスネームを併記します。読みにくい漢字には必ずふりがなを付け、ローマ字表記も加えておくと海外のクライアントにも対応できます。

肩書き

氏名に引き続き、デザイナーとしての肩書きも名刺には必須です。あなたが何を専門とするデザイナーなのかを明確に伝える確かな情報源となるからです。

  • Webデザイナー
  • UI/UXデザイナー
  • グラフィックデザイナー

上記のほか、すぐ理解できる具体的な職種名を使うのがベターです。自称の肩書きもあるかもしれませんが、あいまいな書き方になると相手は混乱してしまうので注意してください。

屋号・ロゴ・住所

デザイナーとして活動する際、個人事業主(個人で仕事をする人)として開業している場合、屋号(お店や事務所の名前)・ロゴ・住所を記載します。「〇〇デザインスタジオ」、「△△クリエイティブオフィス」のような形です。

ただし、個人名で活動している場合は無理に入れなくても構いません。また、会社員のデザイナーの場合は所属企業名を記載し、会社宛に連絡が入るようにしてください。

主要な連絡先

デザイナーの方の必須情報といえば、以下のすぐに依頼するための主な連絡先です。

  • 電話番号
  • メールアドレス

仕事専用の連絡先を用意すれば、プライベートとわけて管理もできます。なければ、Gmailなどのフリーメールでも問題ありませんし、営業時間や休日も併記しておくと連絡しやすいです。

なお、プライバシー保護の観点から、電話番号や自宅住所は絶対に記載しないようにしてください。

SNSアカウント

デザイナーの方は、連絡先としても使えるようにTwitterやInstagram、Behanceなどの、主に作品やデザイン思考を日常的に発信しているSNSアカウントも記載してください。名刺に記載すると、投稿内容から人となりが伝わりやすいためです。

なかでもInstagramやBehanceはビジュアル中心のプラットフォームなので、デザイナーとの相性が良い媒体です。プライベート色の強い投稿が多いアカウントは避け、ビジネス用のアカウントを用意してください。

ポートフォリオ・実績・資格

デザイナーにとっては、先に触れたように自らを伝えるポートフォリオサイトへの導線も必須です。そのほか、過去の代表的な実績や、保有している資格を持っていれば記載するのも有効です。

仕事をアピールしつつ信頼性を高める要因になるため、自らが顧客としたい相手によって、価値を感じる情報を選定してください。複数あるならサイトにまとめてQRコードで掲載するのもありです。

得意分野

デザイナーは技術職も対象ですから、あなたが使用できるツール(ソフトウェアや技術)や、得意とするデザインの分野を簡潔に記載しておくのも一案です。相手は、以下のような情報から具体的にどのような仕事を依頼できるか判断しやすくなるためです。

  • Photoshop / Illustrator / Figma
  • HTML / CSS / JavaScript対応
  • ロゴデザイン / UI設計 / ブランディング

ただし、情報を詰め込みすぎると読みにくくなります。絶対に伝えたい、強みとなるスキルに絞るのが肝要です。

【関連記事】 おすすめの名刺の印刷会社5選|失敗しない選び方の6つのポイント

デザイナーが名刺を作る方法

デザイナーが名刺を作る方法は大別すると、自分でデザインするか、プロに依頼するかに絞られます。以下では、それぞれ紹介します。

自分でデザインする

デザイナーの方で慣れておられる場合、以下の流れでよくあるWebデザインやイラストと同じ要領で作れます。

  1. コンセプト(基本的な考え方)を明確にする
  2. 情報を整理する
  3. ラフスケッチ(大まかな下書き)を描く
  4. デザインツールで制作する
  5. 印刷会社を選ぶ

印刷会社でなくても、自宅のプリンターで対応できるものも取り扱いが増えてきました。もし、印刷所に依頼する場合であっても、一般的にデータ確認完了後3〜7営業日程度が標準的な納期です。遅れが発生するケースを想定し、時間に余裕を持って準備してください。

プロに依頼する

デザイナーが名刺をプロに依頼する場合、以下の4つに連絡するのが主流です。

  • デザイン会社
  • 印刷会社
  • 個人デザイナー
  • オンラインサービス

場合によっては、デザインと印刷を別にわけて複合する場合もあります。費用はかかりますが、より洗練された自分だけの名刺を作れます。

デザイナーの名刺を作る際にやってはいけないこと

名刺を作る際、デザイナーならではの注意点があります。名刺を一気に刷り上げるため、失敗しないためにも以下もぜひ参考にしてください。

情報を詰め込みすぎない

デザイナーなら知っている方も多いはずですが、優先度の低い情報は思い切って削除し、本当に伝えたいことだけに絞ってください。名刺に載せたい情報はたくさんありますが、すべてを入れると読みにくくなるからです。

また、情報を詰め込みすぎると文字が小さくなり相手に伝わりません。詳細な情報をポートフォリオサイトに誘導できれば、名刺はシンプルに保ちながら必要な人には深い情報を提供できます。

読みにくいフォントを使わない

デザイナーとして個性を出そうとして、飾りが多すぎるフォントや細すぎるフォントを使うと、可読性が損なわれます。連絡先やURLなど、正確に読み取る必要がある情報には、シンプルではっきりしているフォントを選んでください。

デザイン性とのバランスを取るなら、タイトルや氏名部分には個性的なフォントを使い、そのほかの情報には読みやすいフォントを使いわけるのが肝要です。印刷後の小さな文字は、画面で見るより読みにくいことを念頭に置いてください。

自己満足なデザインにしない

デザイナーの名刺を作る目的は、「相手に情報を伝え、仕事につなげること」です。あまりに新しすぎるデザインや、奇抜で目立とうとした形状は、相手を困惑させかねません。

一般的には、保守的な業界(伝統を重んじる業界)のクライアントほど、シンプルで誠実なデザインのほうが好まれると考えてください。自らのセンスを示しつつも相手の視点に立ち、受け取った人が使いやすく記憶に残るデザイナーの名刺を目指すのがベターです。

スケジュールを短く考えない

デザイナーの名刺制作は、想定以上に時間がかかります。

  • デザイナーとのやり取り
  • 修正の繰り返し
  • 印刷トラブル

上記以外にも、予期せぬ遅延が発生すると考えてください。理想的には、名刺が必要になる2か月前には制作を開始できると安心です。余裕を持って進められれば、質の高い名刺に仕上がります。

デザイナーが覚えておきたいおしゃれな名刺デザインのコツ

デザイナーの方がおしゃれな名刺を作るには、いくつかのコツがあります。最低限のポイントを押さえるだけでも、デザインが変わるため参考にしてください。

デザインの基本は守る

デザイナーとしてデザインを手がけているのであれば、以下は周知の事実のはずです。

  • フォント
  • 余白
  • 配色
  • 文字そろえ

逆に情報を詰め込みすぎると、圧迫感があり読みにくくなる「引き算の美学」のようなものです。きちんとアピールできれば周りとの差別化、すなわち個人のブランディングにつながるため、デザイナーとしての基本を忘れずに取り組んでください。

【関連記事】 おしゃれな名刺でビジネスチャンスを生み出そう!こだわりポイントや意外な使い方を紹介 | プルースト

紙の質感にこだわる

名刺を手に取った瞬間、紙の質感は視覚以上に触覚で相手へ強い印象を与えます。例えば、以下のような具合です。

  • 落ち着いた上品さがある
  • 鮮やかで写真が美しく映える
  • 手触りが良く、高級感を演出できる
  • 親しみやすい雰囲気を作る

名刺の素材選びは、個人や会社のイメージに合わせれば名刺の個性を引き立て、記憶に残る工夫ポイントです。自らの作風やブランドイメージに合った質感を選べば一貫性を出せますから、可能であればこだわってください。

紙の厚みにも目を向ける

デザイナーの方に限らず、一般的な名刺は180〜220kg程度の厚さです。より厚い紙を選ぶと、しっかりとした信頼感と高級感を与えられます。

ただし、厚すぎると名刺入れに収まりにくく相手が保管に困るケースもありますし、逆に薄すぎると頼りない印象になるのも事実です。基本の厚みを基軸にデザインの印象に合わせて、見た目だけでなく手に取ったときの重厚感を決めてください。

特殊用紙で個性を出す

デザイナーが個性的な名刺を作りたい場合には、以下の特殊な用紙を選ぶのも良いです。

  • 透明なトレーシングペーパー
  • 温かみのある和紙
  • 金属質感のメタリック紙

素材自体がデザインの一部となります。ただし、特殊用紙は一般的な紙より高価で、印刷方法も限られます。TPOを考え、使い分けができるよう通常版と特殊版を用意するのも1つの方法です。

印刷加工で個性を演出する

以下のような印刷加工だけでも、デザイナーの名刺は風変わりになります。

  • 活版印刷(文字に凹凸をつける印刷方法)
  • 箔押し(金や銀の箔を押し付ける加工)
  • エンボス加工(立体的に浮き上がらせる加工)

よく選ばれる加工の一例ですが、「さりげなく、しかし確かな技術」を表現したいならこだわってみたいポイントです。通常の印刷より費用が高く、納期も長めになるため、予算とスケジュールに余裕を持って依頼してください。

香りで印象を強く残す

ほかの人と差別化を狙いたい場合、記憶と結びつきやすい香り印刷を使うというのもおすすめです。見た目のインパクトに加えて嗅覚にも訴えかけ、通常の名刺よりも記憶に残りやすいからです。

近年では、香りを使ったブランディングの手法が徐々に取り入れられるようになりました。実際に取り組むには難しく感じるかもしれませんが、紙に香りをつける方法であればハードルも低いです。

【関連記事】 香り名刺とは?作り方からメリット・デメリットまで解説 | プルースト

デザイナーの名刺こそお金をかけて差別化と印象UP狙おう

デザイナーの方はもともと、デザインのスキルに長けている以上、ほかの方との差別化しにくい業界です。小さな紙であるからこそ、髪質や厚み・加工で工夫するにも限界があります。

そこでおすすめしたいのが、投資してでも作る価値のある『香りをつけた名刺』による差別化です。

香りの技術では香りを包んだ小さなカプセルを使用しており、名刺を擦ると周囲に香りが漂う仕組みです。見た目に限らずその香りで相手へ印象を残せますし、打ち合わせのときに話題づくりとしても役立ちます。

香りの印刷所プルーストでは、ラベンダーやローズ、バニラなど14種類の香りから選択可能で、100部の小ロットからでも注文可能です。サンプルにも対応できるようになりましたので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

デザイナーの名刺に関するよくある質問(FAQ)

最後に、デザイナーの名刺を作る際に、よくある質問へ回答します。

デザイナーの名刺に向いたサイズ・形状は?

デザイナーの名刺に向いたサイズ・形状は、縦55mm×横91mmの横型です。標準サイズを選べば、相手が受け取った後に保管しやすく、相手に違和感を与えずに受け取ってもらいやすいからです。

もちろん、正方形や細長い形、角丸など、変形サイズの名刺は確かに目を引き、印象に残りやすいです。しかし、相手の名刺入れに入らなかったり、ファイリングしにくかったりすると、結局捨てられてしまいかねません。

特別な印象を狙っていない限りは無難なサイズと形状を選ぶのがおすすめです。

デザイナーも知っておきたい名刺のマナーは?

デザイナーであっても名刺は両手で丁寧に渡し、相手の名刺も両手で受け取ります。受け取った名刺はすぐにしまわず、テーブルの上に置いて会話中に確認できるようにしてください。

まとめ

デザイナーの名刺は、スキルとセンスを証明する作品です。記載すべき項目を整理し、デザインの基本を守りながら、紙の質感や厚み、特殊加工にこだわるといった工夫を凝らしてください。

なお、ほかのデザイナーとの差別化は、やはり工夫を凝らすため簡単ではありません。そうしたときには、香り印刷技術を取り入れてオリジナリティを高めるのがおすすめです。

香りの印刷所プルーストでは、14種類の香りから選べる香り付き名刺を100部からご提供しています。香りで記憶に残る名刺を作りたい方は、ぜひプルーストをご活用ください。

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この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
香りの印刷所プルーストでは、香りの印刷をテーマにお役立ち情報の発信をしています。

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