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【香りの新たな訴求】売上を増加させるには?6つの原因と選べる施策の選択肢

ビジネスの成長において、売上増加はもっとも重要な目標の1つです。しかし、「とにかく売上を上げたい」という漠然とした思いだけでは、施策を打つことはできません。
売上増加を実現するためには、まず現状を正確に把握し、何が課題なのかを明確にする必要があります。その課題に対して最適な施策を選び、実行する段階的なアプローチが失敗を未然に防ぐために大切です。
本記事では、売上増加の基本要素から原因分析、そして具体的な施策まで体系的に解説します。さらに、他社と差別化できる「香り」という新たな訴求方法についても紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
【計算式】売上増加を知るための3つの基本要素
まず、売上増加を考える前に、売上がどのような要素で構成されているかを理解しましょう。
売上の構成は「客単価×顧客数×購買頻度」という3つの要素に分解できます。そして、どの要素を伸ばすかによって、必要な施策が変わってきます。
客単価
客単価とは、顧客1人あたりの平均購入金額のことです。「客単価 = 売上高 ÷ 購入者数」という計算式で求めることができます。客単価アップには、バスケット分析(顧客が一緒に購入する商品の組み合わせを分析する手法)を活用すると良いでしょう。
これにより、商品自体の価値を高めることで高価格設定を可能にしたり、関連商品をセットで提案するアップセル・クロスセル戦略を導入したりするなど顧客のニーズに合った関連商品の提案が可能になります。
顧客数
顧客数は、あなたが抱える新規・リピートを含む顧客の数です。「顧客数 = 新規顧客 + リピート顧客」とシンプルに計算するだけで良いですが、施策は新規顧客獲得と既存顧客維持の両面から考える必要があります。
実際の顧客数の分析には、RFM分析(最近の購入日・購入頻度・購入金額で顧客をランク付けする手法)が有効です。これにより、どの顧客層に注力すべきかが明確になります。
購買頻度
購買頻度とは、顧客が一定期間内に何回購入するかを示す指標のことです。「購買頻度 = 総購入回数 ÷ 顧客数」で計算できます。購買頻度を高めるには新規顧客の獲得もさることながら、リピート購入を促す仕組みづくりも必要です。
具体的には、ポイント制度やメールマガジン、定期購入サービスなどを実施し、顧客ロイヤルティ(顧客が商品やブランドに抱く信頼や愛着)を高めることで、購買頻度の向上につながります。
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売上が増加しない6つの原因

売上増加という観点から、簡単に全体像をお伝えしましたが、「結局は3つの要素から何を選ぶべきか」という課題に直面するはずです。売上が思うように伸びない場合、その原因を特定することが改善の第一歩です。
以下に、多くの企業が直面する売上停滞の主な原因を紹介します。自社の状況と照らし合わせて、どの要素が課題となっているかを考えてみましょう。
顧客ニーズとのミスマッチ
まず、顧客が「何を求めているか」と自社が提供しているものにズレがあると売上は伸びません。例えば、低価格が求められている市場で高品質・高価格商品を提供しても売れないでしょう。
顧客ニーズを把握するには、アンケート調査やソーシャルリスニング(SNSでの顧客の声を収集・分析する方法)が有効です。ペルソナ設定(理想的な顧客像の具体化)により、ターゲットのニーズを明確化できます。
競合との差別化不足
競合と似たような商品・サービスでは、価格競争に陥りやすく利益率が低下します。差別化ポイントがないと、顧客に選ばれる理由がなくなってしまいます。
競合分析を行い、自社の強みを明確にして売上増加のきっかけを掴むことが重要です。差別化の方法には、品質、価格、サービス、ブランドイメージなどさまざまな要素があります。ときに、デジタル技術やITツールを活用した販売環境の構築も差別化につながることも少なくありません。
マーケティング戦略の問題
ほかにも、データを基軸としたマーケティング戦略がないと、潜在顧客にリーチできず売上の増加は期待できないでしょう。単純に考えても、リードの獲得不足や育成不足が新規顧客獲得の障壁になります。
リード(見込み顧客)獲得には明確な目的、ターゲット、手段の設定が必要です。例えば、若い女性をターゲットにするなら、Instagramなどのソーシャルメディアが効果的でしょう。
リードナーチャリング(見込み客の育成)が不十分だと、せっかく獲得したリードが顧客にならないこともあります。段階的なアプローチで信頼関係を構築していくことが大切です。
業務効率化の不足
売上増加のために、業務遂行と顧客管理を行っている企業の方も少なくはありません。煩雑になりすぎないよう、適切なツールを導入できれば、「優先順位の高い仕事に集中でき、売上が拡大する」効果を得られます。
- CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理):顧客との関係性を管理するシステム
- MA(Marketing Automation:マーケティングオートメーション):マーケティング活動を自動化するツール
- SFA(Sales Force Automation:営業支援システム):営業活動の効率化と可視化を実現するツール
いずれも、人の手では時間がかかる作業を自動化することで、より価値の高い業務に注力できます。ツール同士を連携できれば部門間の連携も高まり、より売上増加が可能です。
営業プロセスの非効率
営業プロセスに無駄や非効率があると、せっかくの商談機会を活かせず売上が伸びません。受注確度の予測が甘いと、優先すべき案件に十分なリソースを割けなくなります。
こうした失注からの学びが不足していると、同じ失敗を繰り返してしまいます。失注理由を分析し、次の商談に活かす仕組みが必要です。
営業活動の属人化により、ノウハウが共有されず組織全体の成長が妨げられることもあります。営業プロセスを標準化し、ベストプラクティスを共有できる環境を整えましょう。
顧客体験の質の低さ
顧客体験が悪いと、リピート購入や口コミによる新規顧客獲得の機会を逃してしまいます。顧客ロイヤルティ(顧客の信頼や愛着)を高めるには、積極的に顧客の声を拾う姿勢が重要です。
SNSでの情報発信とリプライ、メールでのやりとり、Webでの感想アンケートなど、さまざまなコミュニケーション手段を活用しましょう。カスタマーサービスの質も、顧客満足度に直結します。
昨今では、顧客1人ひとりに合わせたパーソナライズされた対応が求められる時代です。顧客データを活用し、個々のニーズに応じたサービス提供が売上増加につながります。
売上増加を目指すなら検討したい10個の施策

売上増加のためには、さまざまな施策が考えられます。ここでは、多くの企業で効果が実証されている10の施策を紹介します。自社の課題や状況に合わせて、最適な施策を選択し、実行していきましょう。
高付加価値商品の開発
商品自体の質や機能を向上させ、より高い価値を提供することで高い価格設定が可能になります。これを売上増加の基盤にするのであれば、顧客ニーズを深く理解し、それに応える商品開発が基本です。
高付加価値商品の開発では、競合との差別化ポイントを明確にした商品設計を行います。単に「良い商品」ではなく、「なぜ良いのか」「どこが他社と違うのか」を明確にしましょう。
アップセル・クロスセルの実施
アップセルとは、顧客により高価格・高機能の商品を購入してもらう販売手法のことです。オンラインショップで見かける、商品比較表の表示や「おすすめ商品」の提示が該当します。この場合、顧客のニーズや予算に合わせて、「なぜ上位モデルは顧客にとって価値があるか」を明確に説明することが大切です。
他方、クロスセルとは、関連商品や補完商品を追加で購入してもらう販売手法のことです。例えば、スマホ購入時にケースや保護フィルムを提案して売って、売上を伸ばすといった具合です。顧客の購入商品との相性や必要性を考慮し、提案を行いましょう。
価格戦略の見直し
売上増加を目指した価格設定は、コスト、競合、顧客価値の3つの視点から検討することが重要です。安易な値下げは、客単価低下につながりかねません。
価格帯を複数用意し、顧客の予算や好みに合わせた選択肢を提供するのも有効です。プレミアム価格戦略(高品質・高価格)で、ブランド価値向上と客単価アップを狙う方法もあります。
そのほか、複数の商品をセットにして販売することで、一度の購入金額を増やすこともできます。
限定商品の提供
売上増加を狙う際によく使われる限定商品は、顧客に希少性を感じさせ、購買意欲を高める効果があります。以下は、あなたも日常生活で見たことがあるはずです。
- 季節限定フレーバー
- 記念モデル
- コラボレーション
- 先着○名様
- あなたへの特別オファー
いずれもSNSなどで話題になりやすく、マーケティング効果も期待できます。限定商品は、通常商品への関心も高める効果があるため、全体の売上増加にもつながります。
SEO対策の強化
SEO(検索エンジン最適化)は、検索エンジンでの表示順位を上げる施策です。顧客が自ら情報を求めている状態でアプローチできるため、成約率が高くなり売上増加につながります。
キーワード選定、コンテンツ充実、サイト構造の最適化などが基本的な対策です。地域ビジネスなら、MEO(Map Engine Optimization)も重要になります。
継続的な取り組みが必要ですが、一度上位表示されれば長期的な集客が可能になります。
SNSマーケティングの活用
SNS(ソーシャルネットワークサービス)を活用して、ターゲット層にリーチする戦略です。Facebook、Instagram、X(エックス)、TikTokなど、プラットフォームごとにユーザー層が異なります。
例えば、若い女性をターゲットにするならInstagramを選び、有益なコンテンツ発信と広告出稿を組み合わせるという戦略が基本となります。こうしたSNSではエンゲージメント(いいね、コメント、シェアなど)を高めることで、リーチが拡大します。
リスティング広告の出稿
リスティング広告は、検索エンジンで特定のキーワード検索時に表示される広告です。Google広告やYahoo!広告などのプラットフォームで出稿可能です。
顧客が能動的に情報を求めている時に表示されるため、成約率が高いことから売上増加につながる特徴があります。クリックされたタイミングで初めて料金が発生するため、コスト管理がしやすいメリットもあります。
紹介プログラムの実施
紹介プログラムとは、既存顧客からの紹介で新規顧客を獲得する仕組みのことです。紹介者と被紹介者の両方に特典を用意するのが一般的で、よくアフィリエイトともいわれている領域となります。
具体的には、紹介者に割引クーポン、被紹介者に初回特典などを提供します。信頼関係のある人からの紹介なので、成約率が高い傾向があります。
既存顧客の満足度が高いほど紹介も増えるため、顧客満足度向上にも注力して売上増加を目指しましょう。
デジタルマーケティングの実施
近年においてはデジタル技術の進化により、マーケティングの手法も変化しています。従来のマス広告(不特定多数の大衆に向けて一斉に情報を発信する広告手法)に比べて、費用対効果が高いケースが多いです。
以下の4つの手法を組み合わせることで、売上増加が期待できます。
- コンテンツマーケティング
- メールマーケティング
- リターゲティング広告
- 動画マーケティング
これにより、オンラインとオフラインを融合したマーケティング戦略が今後の主流になるでしょう。
オフライン販促の展開
デジタルマーケティングだけでなく、従来型の販促活動も依然として有効です。チラシ、パンフレット、看板、イベント出展などが代表的な手法です。
また、地域密着型ビジネスでは重要な集客チャネルとなりますし、オンラインとオフラインを連携させる「O2O(Online to Offline)」戦略も取れます。例えば、QRコード付きチラシ、店舗でのSNSフォロー特典などです。
売上増加を目指した展示会や商談会への出展も、BtoBビジネスでの新規顧客獲得に有効です。
【関連記事】記憶に残る広告を作る7つの宣伝ポイント|新たな香りという選択肢とは
香りの導入は新たな売り上げを伸ばすアイデア
売上増加で差別化に悩む企業にとって、「香り」は新たな可能性を秘めた訴求ポイントです。視覚や聴覚に頼りがちな従来のマーケティングに、嗅覚という新たな感覚を加えることで、顧客の記憶に強く残る印象を与えることができます。
香り印刷所プルーストでは、名刺やショップカード、ハガキ、チラシなどに香りを付ける印刷サービスを提供しています。擦ると香りが広がる特殊なマイクロカプセル技術を使用しており、効果は長期間持続します。
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【関連記事】香り×販促で売上UP!得られる効果と取り入れる5つの方法
売上増加のための資金調達の方法

売上増加のために事業拡大や新規事業を立ち上げるには、増加運転資金(売上拡大に伴い必要となる運転資金)が必要になります。以下の5つの方法から、自社の状況に合った資金調達方法を選ぶと良いでしょう。
- 銀行融資
- 政府系金融機関
- クラウドファンディング
- ビジネスパートナーとの提携
- 補助金・助成金の申請
売上が増加すると、仕入れの増加や在庫の確保、人員の増員などに資金が必要になります。なお、資金不足は「黒字倒産」のリスクにもつながるため、計画的な資金調達を行うことが重要です。
まとめ
売上増加を実現するためには、「客単価×顧客数×購買頻度」という基本要素を理解し、自社の課題に合った施策を選ぶことが重要です。売上が伸びない原因を分析し、それに対応した施策を行うことで、売上増加が可能です。
売上増加は、一朝一夕に実現するものではありません。とはいえ、手軽に取り組める物が少ないと感じた方もいるはずです。そうしたときには、「香り」という新たな訴求ポイントをぜひ取り入れてみてください。気になった方は、香り印刷所プルーストのサンプルからぜひ試しましょう。
香りの印刷所プルースト編集部
この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
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