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記憶に残る広告を作る7つの宣伝ポイント|新たな香りという選択肢とは

コラム 2024.4.1
  • 「広告作りに悩む」
  • 「広告が十分に記憶に残らない」

消費者の心にしっかりと訴求する広告を作成するのは、本当に難しいことです。

昨今では、より多くの人に見てもらうために、心をつかむための多種多様な工夫が求められます。

そこで、この記事では、「記憶に残る広告を作る7つの宣伝ポイント」や「香り印刷という新たな選択肢」を解説します。

「広告における効果的なメッセージの作り方」や「消費者の心に訴えかける新たな方法」を探しているなら、ぜひ参考にしてください。

広告と宣伝の違い

宣伝と広告は、その目的と対象には明確な違いがあります。

宣伝は、特定の考え方や意見、商品などを広く一般に知らせ、理解や賛同を求める活動です。

主に、社会的なメッセージやブランドの価値観を広めるために行われます。

例えば、企業の社会貢献活動や、新しいブランドイメージを伝えるためのキャンペーンなどが該当します。

一方、広告は、商品やサービスを市場に紹介し、消費者に購入を促すことを目的とした活動です。

この場合、特定の商品やサービスの販売促進に焦点を当て、新製品の発売告知や、セールの情報提供などに利用されます。

宣伝はブランドの価値を高め、広告は具体的な商品やサービスの購入を促すため、それぞれの目的に合わせた戦略を立てることが求められます。

広報との違い

広告と宣伝は、企業が自ら情報を制作して掲載する手法です。

総じて、製品やサービス、ブランド、イベントなどを広く知らせ、促進する役割を担います。

対して、広報はメディアでの報道(記事化)を期待して情報を提供する物です。

例えば広報は企業の価値や信頼性を高めるために、企業の情報を公正に伝える役割を果たします。

企業は適切なコミュニケーション手段を選択し、効果的なメッセージを作る必要があるでしょう。

広告は約16種類

広告は、その形式や目的により約16種類に分類されます。

広告タイプ 特徴
テレビ広告 視覚と聴覚を刺激、大量の視聴者にリーチ
ラジオ広告 音声のみでメッセージを伝え、想像力を刺激
新聞広告 地元の読者にリーチ、詳細な情報提供
雑誌広告 特定のターゲットオーディエンスにリーチ
屋外広告 公共の場所での広告展開
ダイレクトメール 特定の顧客に直接郵送
パンフレット・リーフレット 製品やサービスの詳細情報を提供
オンライン広告 インターネット上での広告展開
モバイル広告 モバイルデバイス上での広告展開
ポップアップ広告 Web閲覧中に突然表示
バナー広告 Webサイトの一部に表示
ビデオ広告 動画コンテンツとして展開
ネイティブ広告 コンテンツと同じ形式で表示
検索エンジン広告 検索結果の上位に表示
ソーシャルメディア広告 ソーシャルメディア上で展開
コンテンツマーケティング 有益な情報を提供し関心を引き出す

それぞれの広告の種類を適切に活用し、ターゲットオーディエンスに対する最適なメッセージを伝えることで、効果的な宣伝活動を行うことができます。

広告の主な宣伝方法

広告の主な宣伝方法は、以下のように多岐にわたります。

  • ホームページ
  • SNS
  • メルマガ、アプリ
  • 動画配信サービス
  • チラシ、パンフレット
  • ポスティング
  • サンプリング
  • 展示会、イベント
  • インフルエンサーマーケティング

例に挙げた宣伝方法は、いずれも異なるターゲット層やメッセージに対応しています。

そのため、適切に組み合わせて効果的な広告戦略を構築しましょう。

記憶に残る広告とは

記憶に残る広告とは、視聴者の潜在記憶に訴えかけるものです。

そのため、感情や興味を刺激して、強い印象を残す必要があります。

忘れられないメッセージやビジュアルが、長期間にわたって視聴者の心に残り続けるからです。

こうした内容を実現するためにも、以下の2つについて知っておきましょう。

  • スリーヒットセオリーとは
  • 宣伝はSTARの法則を基本とする

スリーヒットセオリーとは

スリーヒットセオリーとは、広告が視聴者の記憶に残るためには、最低でも3回はその広告に触れるべきだという理論です。

1回目は認知、2回目は理解、3回目は行動につながるとされています。

接触回数 消費者の反応
1回目 新しい広告として認識、存在の認知のみ
2回目 再認識、内容について深く考え始める
3回目 詳細を調べる動機付け、興味や欲求が高まる

このように、スリーヒットセオリーは、記憶に残る広告を作るための重要な指標となります。

広告の接触回数を増やすことで、最終的には購買行動につなげましょう。

宣伝はSTARの法則を基本とする

STARの法則とは、記憶に残る広告を作るための基本的なフレームワークのことです。

カテゴリー 説明
SENSE(感覚) 消費者の五感を刺激し、記憶に残る広告を作成
THINKING(思考) 新しい学びを提供し、商品やサービスの理解を深める
ACTING(行動) 感動的なストーリーで消費者の感情を動かす
RELATION(関係) 人間的な関係を築き、長期的な顧客ロイヤリティを獲得

主に、宣伝とマーケティングの効果を最大化するための戦略として用いられます。

このモデルの基本になっているのは、消費者の購買行動を深く理解し、それに効果的にアプローチするための要素を組み込んだものです。

それぞれが消費者の異なる側面に訴えかけるため、記憶に残る広告になりやすいでしょう。

記憶に残る広告を宣伝するポイント

記憶に残る広告を宣伝するポイントは、以下が挙げられます。

  • 個より体験を重視する
  • 消費者の利益をメッセージに入れる
  • ワンメッセージに絞る
  • 短時間でインパクトを与える
  • クオリティに妥協しない
  • 事実やデータを活用する
  • 過剰な購買煽りを避ける

個より体験を重視する

記憶に残る広告を作るためには、個々の商品やサービスよりも「体験」を重視します。

消費者が商品やサービスを購入する際、単にその機能や価格だけでなく、それを使用することで得られる体験や感情を重視する傾向があるからです。

分野 広告の内容 消費者への訴えかけ
旅行会社 目的地の風景や食事 非日常的な体験や感動
化粧品 製品による美しさ 自信や幸せな気持ち
デジタル広告 ターゲットに合わせた内容 「体験」を軸にした快適な広告体験

このように、広告を作る際に得られる体験や感情を重視できれば、記憶に残る広告に近づきます。

香りの印刷はプルーストにお任せください。

消費者の利益をメッセージに入れる

次に、記憶に残る広告を作るためには、消費者の利益をメッセージに入れます。

商品の特徴と利益を広告に含める方が、より良い反応(購買意欲等の向上)を得られるからです。

この手法は実際に、「The Effects of Feature and Benefit Sentences in Advertising Copy on Consumers’ Memory and Attitudes」という研究で判明したものです。

この研究では、広告コピーにおける特徴(Features)と利益(Benefits)の文章が消費者の記憶と態度に与える影響を実証的に検証しています。

下表は、広告の特徴や利益が組み合わされた際の効果を示すデータをまとめたものです。

条件 平均 標準偏差 95%信頼区間 下限 上限
利益 + 特徴 3.13 2.15 2.61 3.67
利益だけの場合 2.52 2.09 2.00 3.02
特徴だけの場合 2.41 2.13 1.89 2.93
基準点(コントロール値) 1.98 1.99 1.49 2.46
  • 平均値(Mean)
    広告の特徴と利益が消費者の記憶にどれだけ影響を与えたかの平均値
  • 標準偏差(SD)
    値が大きいほど記憶のばらつきが大きいことを指す。各条件下で差異が読み取れる
  • 95%信頼区間(95% Conf. Int. Lower – Upper)
    同じ条件を再度実験した際に、平均値がこの区間内に入る確率が95%。95%信頼区間は2.61から3.67となっており、この区間内に平均値が入る確率が非常に高い

結果、「Benefits + Features」の条件下での平均値は3.13となっており、この条件下では消費者の記憶に最も良い影響を与えます。

したがって、記憶に残る広告へ仕上げるためにも、消費者にどのような利益をもたらすのかを明確に伝えることが求められると言えます。

ワンメッセージに絞る

次に押さえたいのが、記憶に残る広告ではメッセージを1つに絞ることです。

1つのクリアなメッセージに焦点を当てることで、消費者の注意を引きやすくなり、そのメッセージが記憶に残りやすくなります。

洗剤を例にすると、

  • 汚れを落とす力が強い
  • 香りが良い
  • 肌に優しい

などの3つを伝えるより、「汚れを落とす力が強い」にだけ絞ったメッセージの方が、消費者に特徴を強く印象付けることができます。

複数を提示したい場合でも、中核となるメッセージに絞って作ることを意識しましょう。

短時間でインパクトを与える

記憶に残る広告を作るときは、短時間でインパクトを与えることも大切です。

事実、株式会社オリゾが実施した調査で、Z世代を対象としたSNS広告では、「短時間でインパクトがある(42%)」ことが印象の良い広告の特徴第1位として挙げられています。

例えば、一瞬で目を引くビジュアルや、短い時間で伝えられる強烈なメッセージなどが効果的です。

消費者は日々、多くの情報に触れています。

その中で特に記憶に残る広告として見てもらうためにも、短い時間で強い印象を与える工夫を凝らしましょう。

クオリティに妥協しない

記憶に残る広告を作るためには、クオリティに妥協しないこともポイントです。

Z世代が印象の良いSNS広告の特徴として挙げた第2位は「クリエイティブのクオリティが高い(24.4%)」であるというデータがあるからです。

広告のクオリティは、視覚的な美しさだけでなく、メッセージの明確さや、ブランドの価値を適切に伝える能力も含みます。

広告の各要素において、妥協なく高いクオリティを追求することが、先に触れたインパクトにもつながるでしょう。

事実やデータを活用する

記憶に残る広告を作る際には、事実やデータでの裏付けも必要です。

調査結果では、事実・データに基づいている(22.2%)と印象がよくなり、信頼性・信憑性が薄い(44.4%)と悪いイメージを受けることがわかっています。

情報に触れ続けた世代では、広告のメッセージが正確であることを証明し、消費者の信頼を得る必要があります。

可能な限りデータを用いて、図解やグラフを用いたわかりやすい訴求を心がけましょう。

過剰な購買煽りを避ける

最後に、記憶に残る広告を作るためには、過剰な購買煽りを避けることも重要です。

  • 過剰な購買煽り(57.8%)
  • 過剰な表現(46.7%)

と、良い影響を与えないことがアンケートでわかっています。

購買煽りは、専門用語でプロスペクト理論(損失回避)と呼ばれる手法です。

例えば、「〇〇をしないとこうなる」という不安を煽り立て、そこから短期的に効果を得るなどです。

しかし、中長期的に見れば企業の印象を悪くし、結果として長く愛されるサービス・商品にはなりません。

良い形で記憶に残すためにも、消費者に対して不必要な購買圧力をかけることは避けましょう。

参考・出典:株式会社オリゾ(https://orizo.co.jp/

記憶に残る広告なら香り印刷

ここまで、記憶に残る広告の作り方を説明しました。

いずれも、多くの企業がすでに取り入れており、差別化は非常に難しいものです。

そこで新たに取り入れたいのが、視覚だけでなく、五感を刺激する「香り印刷」です。

消費者は広告を見るだけでなく、香りを嗅ぐことでより深い印象を持つことができます。

香りは記憶と強く結びつくことがわかっており、特定の香りを嗅ぐことでその広告やブランドを思い出すなどのブランディングにも活用できます。

また、香り印刷では、新製品の香りを事前に消費者に体験してもらうことも可能です。

記憶に残る広告を作りたいのであれば、香り印刷もぜひ検討してみてくださいね。

【関連記事】チラシに香りをつけて印象アップ-マーケティングに活用できる香り印刷の魅力

【関連記事】香りが印象に作用するしくみとその種類について

まとめ

記憶に残る広告は、各種の原則や法則に基づいて効果的に作られた物です。

スリーヒットセオリーとSTARの法則を基軸に、または消費者の利益をメッセージに入れたり、ワンメッセージに絞って情報を伝えるなどを試しましょう。

また、個々の体験を重視し、短時間でインパクトを与えることも求められます。

高いクオリティに仕上げつつ、信頼できる事実やデータを活用して訴えかける工夫も効果的です。

もし、他社と差別化した広告を作るなら、香り印刷もぜひ候補に入れてみてください。

香りは記憶と結びつきやすく、より記憶に残りやすい広告に仕上がります。

ぜひ、気になった方は、下記ページから詳細をご覧ください。

香りの印刷はプルーストにお任せください。

この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
香りの印刷所プルーストでは、香りの印刷をテーマにお役立ち情報の発信をしています。

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