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香りと点字で新しいアプローチ|わく歯科医院の心温まる理念医療の実践

コラム 2024.1.25

視覚に障がいを持つ方にとって、未知の環境は不安に満ちています。歯科医院もその一つ。今回、丹波市にある「わく歯科医院」が、情報の少なさや不安を取り除くために、香りと点字の名刺を導入しました。”名刺+香り+点字”のアイディアはただのユニークさだけでなく、わく歯科医院の医療に対する深い理念を示しています。それは「良心と愛に基づいた医療」の実践です。

なぜ香りと点字の名刺なのか

香りと点字の名刺は、包括的コミュニケーションを実現し、患者さんと真の信頼関係を構築できるアプローチとなります。私たちの生活は視覚情報で溢れ、常に”見て、感じて”過ごしているはずです。

しかし、視覚障がいを持つ方々は、主に触覚や嗅覚で情報を得ます。この考えから、香りと点字の名刺は生まれました。わく歯科医院への訪問は初めての方、特に障がいを持つ方は以下を含めた大きな不安を伴います。

  • 新しい場所のレイアウトや移動経路
  • 視覚的な情報の共有
  • スタッフの反応

香りと点字の名刺は、単なる情報提供の手段としての役割だけでなく、相手への理解とリスペクトを込めたもの。名刺を取り入れることで、こうした不安を少しでも軽減する手助けとなり、安心感も与えるという目的があります。

点字名刺の意義

点字は、日本に330万人(※1)とされる視覚障がい者のための文字です。名刺に点字を入れることで、手元に残る形で直接情報を提供できます。すでに公共施設では、以下の制定を含めて点字表示による情報提供が進んでいます(※2)。

  • 平成18年度:「高齢者・障害者配慮設計指針─点字の表示原則及び点字表示方法─公共施設・設備(JIST0921)」
  • 平成20年度:「高齢者・障害者配慮設計指針─点字の表示原則及び点字表示方法─消費生活製品の操作部(JIST0923)」

こうした動きを踏まえて、情報を「感じる」ことができる名刺は、コミュニケーションの新しい形として注目されています。また、点字名刺は患者さんの独立性を尊重し、アクセシビリティの向上を実現するものです。このような取り組みを通じて、「真の患者さん中心の医療」を目指している姿が見えてきます。

(出典): ※1:総務省:視覚障がい者の現状
(出典): ※2:内閣府:建築物のバリアフリー化の推進

点字の名刺に香りがもたらす安心感

視覚障がい者が抱える不安を和らげるため、香りが持つ「安心・リラックス」を想起させる力を借りることは非常に効果的なアプローチです。香りは、視覚にも負けない印象を残し、人の心に直接響くものです。諸説ありますが、プルースト効果を筆頭に、嗅覚と記憶に関する研究から「特定の記憶や感情を呼び起こす力」があるとされています(※3)。

そのため、わく歯科医院が選ぶ香りは、患者さんに安心感やリラックスした気持ちをもたらすように玄関から工夫されており、名刺への細やかな気配りが更に患者さんとの信頼関係構築に繋がると信じてスタートしました。

(出典): ※3:嗅覚と自伝的記憶に関する研究の展望

香りの印刷はプルーストにお任せください。

名刺による視覚障がい者とのコミュニケーションの重要性

今回の「香りと点字の名刺」という取り組みの背景には、わく歯科医院のコミュニケーションを大切にする「理念医療」が大きく関わっています。

理念医療とは何か?

そもそも、わく歯科医院の理念医療は、ただの治療法や技術以上のものを指します。患者さん一人ひとりの心の声に耳を傾け、その人のために最良の治療を提供することを目指す医療の取り組みを意味します。

単に歯の問題を解決するだけでなく、患者さんの不安や願いをしっかりと捉えて、治療を施すのが理念医療の本質です。この理念医療の考え方は、医療者と患者さんとの間に深い信頼関係を築く鍵となります。

歯科医の理念:患者さんの心を理解する

そして、医療は科学であり、技術であると同時に、人と人とのコミュニケーションでもあります。特に歯科医療において、患者さんの心の中にある”歯医者”に対する不安や痛みを理解し、寄り添うことが大切です。

今回のテーマである「香りと点字の名刺の取り組み」も、患者さんの心を真摯に理解しようとするわく歯科医院の理念が反映されています。理念と想いが、患者さんと医療者の間の新しい絆を生み出す原動力となっているのです。

良心と愛を基盤にした取り組みが名刺へ

わく歯科医院の理念にある「良心と愛に基づいた医療」。単に、技術的なスキルや知識をもって患者さんに接するだけではなく、心の底からの思いやりや愛情をもって接することを意味します。

真のコミュニケーションは言葉だけでなく、様々な方法での情報伝達によって成り立っています。視覚障がい者とのコミュニケーションにおいても、言葉以外の方法、例えば触覚や嗅覚を利用することで、より深い理解や信頼関係を築くことができます。

香りと点字の名刺は、その一例として非常に効果的な手段です。名刺は、患者さんの立場に立ち、必要な情報や安心感を提供できます。その結果、より質の高い医療サービスを実現する道を開く手助けとなります。

このように、香りと点字の名刺の背後には、深い理念が込められています。患者さんが真に安心し、信頼を感じるための取り組みが、「香りと点字の名刺」という形で具現化されているのです。

医療者としての優先順位の明確化が信頼と評価を生む

医療を提供する側として、どのような価値観や優先順位を持つべきかについては、非常に重要な問いです。理念医療を追求する中で、患者さんの真の幸福や安心を第一に考えること、そしてそのための具体的なアクションを取ることが求められます。

香りと点字の名刺も、この優先順位の明確化の一環として取り入れられた施策の一つです。医療者側の利益や都合よりも、患者さんの気持ちを最優先に考える姿勢が、高い信頼と評価を生むことに繋がっています。

一人ひとりの患者さんに対する真摯な取り組み

歯科医療においても、患者さんはただの数字やケースとして扱われるべきではありません。それぞれ固有の不安や悩み、期待があることはすでにお伝えしたとおりです。つまり、信頼関係は医療の根幹をなすものだということです。

患者さんだけでなく、その家族や関わるすべての人々との信頼関係を築くことが、質の高い医療サービスを提供する上で不可欠です。そのため、香りと点字の名刺の取り組みは、患者さん一人ひとりのニーズを尊重し、その背景や気持ちに寄り添うためのアプローチとして挙げられます。

名刺が相手との会話のきっかけになる

第一に、点字と香りの名刺は、会話のきっかけにも繋がり、理解し合う関係を築く手助けとなります。受け取ったとき、点字であれば相手の立場に寄り添って、必要に応じた情報を素早く伝えて、心配や不安を和らげます。

また、香りはリラックスに役立つほか、患者さんとの対話を生み、より深い関係性を築く足がかりに。このような真摯な取り組みを通じて、患者さんとの信頼関係を深化させることができるのです。

患者さんと医療者の新しい絆を生み出す

第二に、新しい取り組みやアイディアを通じて、患者さんと医療者の間に新しい絆を築くこともできます。香りと点字の名刺は、その一つの手段として、患者さんとの関係性をより深化させるための有効なツールとなるものです。

例えば、香りは患者さんに合わせて選ばれ、心地よい感情を引き出したり、安心感を高めたりします。一方、点字の名刺は、視覚障がい者の患者さんが情報にアクセスできるようにするための手段です。情報の平等性を高め、同時に個々の患者さんに対する配慮と理解を示す方法ともなります。

これらの取り組みは、医療者に限らず、信頼できるパートナーとしての役割を果たすことを促すものです。そして、患者さんとの関係性を、単なる診察の流れから、より深いやり取りへと変える可能性を秘めています。

香りと点字の名刺:今後の展望

現在の医療業界では、患者さん中心のケアが重視されています。香りと点字の名刺はその一環として注目されており、今後も同様の取り組みが増えることも期待されます。

医療の進化と革新的なアイディア

私たちの時代は絶えず進化し続けており、医療も進化し続けています。しかし、治療や技術の進歩だけが医療の進化を進めるわけではありません。患者さんとの関わり方、つまり、医療者が患者さんとどのように接するかもまた、医療が進化し続けるための重要な要素です。

香りと点字の名刺は、「どのように接するか」を体現した、新しい時代の医療の取り組みとして注目されています。これは、単なる名刺としての機能だけでなく、患者さんへのメッセージや理念を伝える手段としての役割も果たしています。

また、医療は科学だけでなく、心のケアも重要であるという考え方とも合致しています。患者さんとの接触方法の革新は、医療がもっとも必要としているところへ、ましてや医療が進化し続けるための重要なステップであると言えるでしょう。

理念医療の結実と「すべての人々の幸せを追求する医療」へ

毎日の業務の中で、医療者は多くの選択を迫られます。その選択の背後には、どのような価値観や理念を持っているかが大きく影響します。医療は、単に身体的な健康を追求するだけでなく、精神的な安定や幸福感をもたらすものとしての役割も持っています。

そのため、香りと点字の名刺の導入も、理念医療の結実を目指す中での一つの選択として挙げられます。また、単に視覚障がい者だけでなく、すべての人々がその恩恵を受けられるような理念に基づき、患者さんのために最善を尽くす姿勢の表れと言えます。

香りと点字の名刺は他の医療機関や領域でも導入できる

香りと点字を取り入れた名刺は、医療機関や他の領域でも導入可能です。特に視覚障がい者には有用であり、点字によって情報が伝えられ、香りによって記憶に残りやすくなります。

医療機関では、患者さんと医療従事者の間でのコミュニケーションを向上させるための手段として特に有効です。また、企業や団体において、顧客に深い印象を残すブランディングやマーケティングのツールとしても利用できます。

私たち「香りの印刷所プルースト」では、名刺をはじめポストカードやチラシなどの印刷物に対する香り付けサービスを行っています。

香りの種類につきましても、リンゴやヒノキ、石鹸など多種多様なものを用意しておりますので好みに合ったものが見つかるはずです。

一般のビジネスマンの方々を始め、様々な接客業の方々からも、大変なご好評をいただいておりますので、多様な場面で活用していただけます。

サンプルをご送付するサービスも承っておりますので、ご興味の持たれた方は、ぜひ弊社のホームページ窓口までお問い合わせください。

理念医療の未来のさらにその先へ

医療の未来は、技術の進化や新しい治療法の発見だけでなく、患者さんと医療者との関係性にも焦点を当てて考えられます。理念医療の考え方が一般的に広がることで、各医療機関がどのような価値を提供するか、どのような関係性を患者さんと築くかが重要な指標となるでしょう。

今回、わく歯科医院が実施した香りと点字の名刺のようなアプローチは、その先駆けとして、多くの医療機関に影響を与える可能性があるものだと言えます。

まとめ:香りと点字の名刺は理念医療の革新的な取り組みへ

香りと点字の名刺は、歯科医の理念医療の一環として生まれた革新的な取り組みです。このアイディアの背後には、患者さん一人ひとりの心に寄り添い、そのニーズや不安を深く理解しようとする歯科医の深い理念が込められています。

しかし、この取り組みの重要性は歯科医師に限らず、他の業種においても非常に有効です。顧客やクライアントとの信頼関係を築く上で、そのニーズや背景を理解し、真摯に対応する姿勢は、どの業界においても極めて重要であると言えるでしょう。

今後、様々な業界でこのような顧客中心の取り組みが広がり、ビジネスの新たなスタンダードとなっていくことを期待します。

香りの印刷はプルーストにお任せください。

この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
香りの印刷所プルーストでは、香りの印刷をテーマにお役立ち情報の発信をしています。

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