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高級しおりのおすすめは?選び方から見逃せないブランドや香り付きのしおりも紹介

最後に使ったしおりのことを覚えていますか?それは本の付録や、はがきの切れ端、それとも特別に選んだお気に入りのしおりかもしれません。
ふとしたとき、読書の時間をより特別なものにしてくれるのが、こだわりの高級しおりです。良質なしおりとの出会いは、読書という体験をさらに深く、豊かなものに変えてくれます。この記事では、高級しおりの魅力と選び方を紹介します。
目次
高級しおりとは
高級しおりは、単なる「ページの目印」を超えた、素材・デザイン・機能が融合した実用的な芸術品といえます。
一般的なしおりと高級しおりの違いは、素材の質と製造過程です。高級しおりは上質な本革(ほんかわ)、貴金属、厳選された木材、和紙や漆(うるし)など、時間とともに風合いが増す素材で作られています。
また、機械による大量生産ではなく、職人の手作業や伝統技術による仕上げが施されているのも特徴です。そのため、1つひとつに個性があり、持ち主の読書時間に特別な価値をもたらしてくれます。
高級しおりを購入できる場所
良質な高級しおりは、以下のようなさまざまな場所で購入できます。
- 高級文具専門店
- デパートの文具売り場
- ブランド直営店
- オンライン専門ショップ
- 百貨店のギフトコーナー
- 伝統工芸品ショップ
- アンティークショップ
- ネットショップ・通販サイト
それぞれの販売場所には特徴があり、実際に手に取って確かめたい場合は店舗での購入が、じっくり比較したい場合はオンラインショップでの購入が向いています。目的や好みに応じて購入場所を選ぶと、満足度の高い買い物ができるでしょう。
高級しおりを選びで押さえたい5つのポイント

高級しおりを選ぶ際には、単に価格の高さだけでなく、以下の5つのポイントをチェックすると失敗が少なくなります。それぞれのポイントをしっかり確認して、自分にぴったりのしおりを見つけましょう。
素材の質感は納得できるか
高級しおりを選ぶ際、もっとも重視したいポイントの1つが素材の質感です。素材の種類によって、しおりの印象や使い心地が変わります。
素材 | 代表的な魅力 |
本革 | 時間とともに育つ風合いが楽しめる |
金属 | 洗練された輝きで高級感を演出する |
木製 | 温かみのある手触りを感じられる |
和紙・漆 | 日本の伝統技術が光る繊細さがある |
素材によって手触りや経年変化(年月とともに変わっていく様子)、耐久性が大きく異なるため、自らの好みや使用目的に合った素材を選ぶことが大切です。
職人の技術に惹かれるか
高級しおりの魅力は、素材の良さだけでなく、そこに込められた職人の技術にもあります。1つずつ手作業で仕上げられたしおりには、機械生産では決して出せない温もりや個性が宿っています。
例えば、肥後象嵌(ひごぞうがん)と呼ばれる熊本の伝統工芸技術を用いたしおりは、鉄板に純金で文様を描く精緻(せいち:細かく正確)な技が光る逸品です。職人は長年の経験と研鑽を重ねて、0.1mm単位の細かい作業を続けています。
その結果、1つとしてまったく同じものがない個性的な作品に仕上がるのです。量産品にはない「人の手」が介在することで生まれる微妙な表情の違いや、経年変化の美しさは、高級しおりだからこその魅力です。
デザインは好みか
高級しおりを選ぶ際、素材や職人技と並んで重要なのがデザインです。デザインはもっとも主観的な要素であり、自らの美意識や好みに合ったものを選ぶことが大切です。
高級しおりのデザインは大きくわけると、次の2種類があります。
- クラシックデザイン:シンプルな長方形や洗練された曲線を用いてどのような本にも馴染みやすい
- アート性の高いデザイン:動物や植物をモチーフにしたもの等、しおり自体を鑑賞する楽しみがある
デザインを選ぶ際には、自分が普段読む本の雰囲気との調和も考えると良いでしょう。小説を読むならシンプルなものが、アートブックやフォトブックを楽しむなら個性的なデザインが合うかもしれません。
機能性・使いやすさはあるか
高級しおりは見た目の美しさだけでなく、実用品としての機能性も重要です。どれだけ素材が良く、デザインも優れていても、使いづらければ喜びが長続きしません。
昨今では、以下のようなさまざまな機能を持ったしおりがあります。
- クリップ式
- マグネット式
- ルーペ付き
- 複数ページへの対応
- メモ機能付き
自らの読書スタイルや用途に合った機能性を持つものを選びましょう。例えば、複数の本を同時に読む習慣がある方は、複数ページに対応できるものが便利です。小さな文字の多い洋書をよく読む方には、ルーペ機能付きのしおりが重宝します。
価格・品質のバランスが良いか
高級しおりの価格帯は幅広く、1,000円台から数万円までさまざまです。価格が高ければ必ずしも良いというわけではなく、自分にとっての「価値」とのバランスを見極めることが大切です。
純金を使った肥後象嵌(ひごぞうがん)のしおりは1万円を超えますが、その技術と素材を考えれば納得できる価格とも言えます。単に「安いか高いか」ではなく、そのしおりが自分(または贈る相手)にもたらす価値と照らし合わせて判断することが重要です。
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国内外の高級しおりブランド13選

ここでは、デザイン性、品質、ブランドの歴史などを考慮して選んだ13のブランドを紹介します。それぞれに個性があり、きっとお気に入りのしおりが見つかるはずです。
ミドリ
ミドリは、1950年に便箋・封筒の生産から始まった日本の老舗文具ブランドです。シンプルながらも洗練されたデザインが特徴で、製品がデザイン賞を受賞しています。
ミドリのしおりで人気なのは「刺繍ブックマーカー」シリーズです。動物モチーフを刺繍で表現した独特のチャーミングさが魅力です。クリップ式なので、手帳やノートにも簡単に取り付けられます。
ハコア
ハコアは、越前漆器(えちぜんしっき)の木地作りを生業としてきた山口工芸が運営する木製雑貨ブランドです。1962年創業の山口工芸の伝統技術をベースに、現代的なデザインの木製雑貨を提供しています。
製品には職人の手が入り、丁寧に作られた木のぬくもりが感じられるのが特徴です。ハコアのしおりは、職人が1つひとつ磨いて作り上げた木製の逸品で、名入れサービスも行っており、オリジナリティのあるギフトとしても喜ばれます。
+ラボ
+ラボ(プラスラボ)は、1931年創業の紙製品メーカー・山櫻のセカンドブランドとして2013年に立ち上げられました。「慌ただしい日常に『うふっ』をプラスする」というコンセプトを持ち、使って楽しくなる文具をテーマにしています。
山櫻で培ってきた技術とノウハウを生かした製品づくりが特徴です。+ラボのしおりとして注目したいのは「しおりクリップ」シリーズです。硬質な素材を使用しているため、紙製でありながらクリップとして使える実用性を兼ね備えています。
山中漆器
山中漆器は、江戸時代から続く石川県の伝統工芸です。蒔絵(まきえ:漆の上に金や銀の粉で絵を描く技法)や漆塗りの技法を用いた製品で知られ、伝統と革新を融合させた製品づくりを行っています。
山中漆器のしおりは、繊細な蒔絵技法を用いた高級感あふれる逸品です。「盛蒔絵」と呼ばれる立体感のある蒔絵技法を用いており、触れるとその凹凸を感じることができます。
デルフォニックス
デルフォニックスは全国に27店舗を展開するステーショナリーブランドで、文具好きから高い支持を受けています。1987年に手帳の販売から始まり、現在では日本だけでなくパリにも販売店を展開するほどの規模を誇ります。
デルフォニックスのしおりとして注目なのは、ロルバーンシリーズの専用ブックマークです。専用ブックマークは、本体の二か所の穴をリングに取り付けて使用するタイプで、リングにしっかり固定できるため落ちる心配がありません。
ハイタイド
ハイタイドは1994年に福岡で創業され、「精神的に満たされるモノづくりを届けたい」という想いから名付けられたブランドです。現在では文具だけでなく、ライフスタイル雑貨やインテリアグッズなど幅広い製品を展開しています。
ハイタイドのしおりとしては「ワイヤークリップブックマーカー」が代表例です。ワイヤークリップブックマーカーは、ページをめくるたびに自動的に開いたページを示す便利な仕様が、長く愛用できる工夫として施されています。
東洋精密工業
東洋精密工業は、「シオルーペ(shioloupe)」という独創的なルーペ付きしおりを製造するINUIブランドを展開しています。「めがねのまち」として知られる福井県鯖江市の技術を活かし、高品質なルーペ機能を持つしおりを開発しました。
高級しおりでもめがねの形がユニークなデザインで、クリップ部分はおしゃれなストライプ柄が施されています。文字が小さく読みづらい時に重宝する実用性の高さが魅力です。
トロイカ
トロイカは1972年にドイツで創業された、メタルを使った高品質なアイテムを専門とするデザインブランドです。デザイナーを起用して作られるスタイリッシュな製品は評価が高く、デザイン賞を受賞してきた実績を持っています。
トロイカのしおりは、メタルデザインを得意とするブランドらしい洗練された作りが特徴です。ゴールドカラーのハートやアヒル、ネコなどの動物がモチーフのチャームを施したデザインで、可愛らしく本に乗っているように見える工夫がされています。
イルビゾンテ
イルビゾンテはイタリアのフィレンツェで創業したレザーブランドです。オリジナルのヌメ皮を使い、トスカーナ地方の伝統的な製法による手作業で作られる製品は、経年変化(エイジング)による美しい変化が特徴です。
イルビゾンテのしおりは、アンティークゴールドのリングとレザータグをアクセントにしたデザインが特徴です。天然なめしのレザーを使用しているため手触りが良く、使い込むほどに味わいが増していく経年変化も楽しめます。
ブックダーツ
ブックダーツはアメリカで生まれた薄型金属製のしおりで、教師が生徒の要望に応えて開発したことがきっかけで誕生しました。シンプルながらも実用性に優れた製品です。
ブックダーツの特徴は、その実用性の高さです。ブロンズ製と真鍮製の2タイプがあり、どちらも耐久性が高く繰り返し使用できます。軽く薄いため、本やノートに何個も付けても邪魔になりません。
ぺレグデザイン
ぺレグデザインは2004年にサハラ・ペレグ氏によって設立されたイスラエル発の雑貨ブランドです。「驚きと楽しさを持つデザイン」をモットーに、キッチン、リビング、オフィスなどさまざまなジャンルの雑貨を展開しています。
ぺレグデザインのしおりとして代表的なのは、ライトをモチーフにした「Lightmark」です。小さなランプが本に乗っているような見た目でライトの部分を本に挟んで使えるほか、遊び心あふれるデザインで読書の時間が楽しくなります。
キッカーランド
キッカーランドは1992年にニューヨークで創業された、ユニークでクリエイティブな日用品やインテリア雑貨を手がけるブランドです。世界中に展開されており、機能性だけでなく「驚き」や「楽しさ」を重視した製品づくりが特徴です。
高級しおりの1つとして注目したいのは「マグネティックポインティングブックマーク」です。指さしマークで重要箇所を教えてくれるユニークなデザインが特徴で、マグネットを折りたたむことで磁気でしっかりとページに固定できます。
ラストワード
ラストワードは、日本では銀座吉田が代理販売を行っている海外の高級しおりブランドです。独創的な機能性を持ったしおりとして、読書愛好家から高い評価を得ています。
ラストワードのしおりの特徴は、ゴムとレザーで作られており、本に巻くようにして使用する独特の構造です。金具を使ってページのどこまで読んだかを正確に記憶できます。
長く使いたくなる香り付きのしおりもおすすめ

高級しおりの新たな境地として、ぜひ注目していただきたいのが「香り付きのしおり」です。嗅覚も刺激してくれる香り付きしおりは、特別な贈り物としてもおすすめです。
久保井インキ株式会社が運営する「プルースト」でも、香り印刷の技術を活かしたさまざまなしおりを提供しています。ラベンダーやローズ、バニラなど14種類の香りから選べるため、本を読む人だけでなく、プレゼントする側も選ぶ楽しさがあります。
相手の好みに合わせた香りを選ぶことで、より思いの伝わる贈り物を見つけませんか?普通のしおりとは一味違った製品をお探しなら、ぜひ下記ページからチェックしてください。
【関連記事】魅力的なしおりを作成するおすすめのデザイン・印刷方法・素材選び
まとめ
高級しおりは、単なる「本のページを挟むもの」から、読書体験を豊かにする「読書の伴侶(はんりょ)」ともいえる存在です。失敗しないために知っておきたい選ぶ際のポイントは、次の5つです。
- 素材の質感に納得できるか
- 職人の技術に惹かれるか
- デザインは好みに合っているか
- 使いやすさと機能性はあるか
- 価格と品質のバランスは良いか
高級しおりは自分へのご褒美としてはもちろん、読書好きな方へのプレゼントとしても適しています。その人の好みや読書スタイルに合わせて選べば、きっと喜ばれることでしょう。
香りの印刷所プルースト編集部
この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
香りの印刷所プルーストでは、香りの印刷をテーマにお役立ち情報の発信をしています。