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ミルラはどんな香り?効果・効能やフランキンセンスとの違いから使い方まで解説

コラム 2025.7.7

ミルラは甘くスモーキーな香りが特徴で、古代から現代まで愛され続ける神秘的な香りです。古代エジプトではミイラ作りや宗教的な儀式に使われてきた歴史を持ち、その複雑で奥深い香りは人々を魅了してきました。

この記事では、「ミルラ」の香りの特徴から使い方、おすすめ商品まで詳しく解説します。どのような香りか知りたい方、少しでも香りの世界に興味がある方はぜひご一読ください。

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ミルラとは?

ミルラとは、アフリカの乾燥地帯に生息するカンラン科の低木から採れる樹脂のことです。和名では、「没薬(もつやく)」とも呼ばれ、樹皮に切り込みを入れると出てくる「赤褐色の樹液を乾燥」して作られます。

古代エジプトでは防腐剤として使われ、キリスト教では神聖な香料として重宝していたという記録もあります(諸説あり)。現在でも精油やお香、香水の原料として広く愛用されています。乳香(フランキンセンス)とともに、古代世界でもっとも価値ある香料の1つとして、宗教・医療・商取引の場で重要な役割を果たしているのです。

参照:Biomolecular analyses enable new insights into ancient Egyptian embalming | Nature

ミルラとフランキンセンスの違いは?

ミルラとフランキンセンスの違いは、香りと樹脂の色です。ミルラはムスク調でややシャープで、濃厚で甘くスモーキーな香りが強い特徴を持ちます。また、樹脂は赤褐色から暗褐色が基本です。

一方でフランキンセンスは、柑橘系の爽やかさとウッディな香りでマイルドな印象を与えます。樹脂は白から淡黄色と、ミルラと比べて色合いも異なります。

ミルラの匂いはどのような香り?

ミルラの香りは、ひと言で表せないほど複雑で複数の香りが感じられます。以下では、代表的によくいわれる香りの特徴を紹介します。

スーッとした清涼感

まず、ミルラの香りを嗅ぐと、まず感じられるのがスーッとした清涼感です。この清涼感は鼻腔を通り抜けるような爽やかさがあり、自然に深く呼吸してしまう魅力があります。

清涼感は朝の目覚めや集中したいときに役立ち、眠気が取れなかった頭をスッキリさせてくれます。薬草のような清々しさも感じられ、自然派の香りを好む人にも人気が高い「香り」です。

ムスクのような濃厚なアニマリックノート

つい清涼感と一言にまとめると「さっぱりとしたイメージ」を思い浮かべてしまいますが、香りの中心はムスクのような濃厚で官能的なアニマリックノートです。動物性と名前がつけられていますが、実際は植物由来の成分によるものです。

ミルラは植物由来を感じさせないほど、濃厚のなかにも深みのある「香り」を楽しめます。夜のリラックスタイムや瞑想時を彷彿させるこの濃厚さは、高級香水の原料として選ばれる理由の1つでもあります。

ミルキーで柔らかな甘さ

ミルラの香りでは、ミルキーでありながらも柔らかな甘さも感じられます。この甘さは砂糖のような強い甘さではなく、母乳のような優しく包み込むようなまろやかさです。

ミルラから感じられる不思議な「甘い香り」は心を癒し、自然に安心感を与えてくれます。特に疲れた心を少しでも鎮めたいとき、イライラを自覚して少しでも優しい気持ちになりたいときには重宝します。

スモーキーでお香のような神秘性

ミルラのもっとも特徴的な香りは、スモーキーでお香のような神秘的な香りです。ここまでお伝えした香りが複合的にあわさった結果、「過去に宗教儀式に使われていた」という歴史を具体的にイメージできるほどの雰囲気が漂い、独特な神秘さを醸し出します。

イメージとしては、瞑想やヨガのときに心を深く静めて精神的な集中を高めるといった具合です。この神秘性こそが、「ミルラ」が「神聖な香り」と呼ばれる所以でもあります。

ミルラの香りに期待できる5つの効果・効能

ミルラには古代からさまざまな用途で使われてきた歴史があり、現代でもさまざまな効果が期待できます。以下では、代表的な効果・効能を紹介します。

呼吸器系のサポート(芳香吸入)

ミルラの精油は、喉や鼻に落ち着きを与える深い香りを持ち、古くから芳香吸入によって呼吸を楽にする目的で用いられてきました。主に、乾燥した空気や花粉の多い季節に、ディフューザー等で使用するといった具合です。

ただし、吸入によって気道炎症や痰の排出を明確に改善したという臨床的なエビデンスはほとんどありません。現在の効果は伝統療法や使用者の体感に依存しているといえます。

精神的リラックス・情緒安定

ミルラの香りはスモーキーで重厚感があり、宗教儀式や瞑想で古代から使われてきた歴史があります。現代のアロマテラピーでも、緊張の緩和や情緒の安定を期待して使用するケースもあるほどです。

とはいえ、ミルラ単体での吸入による心理生理的変化を実証した研究は極めて限られます。深い呼吸を促し、神経系を落ち着かせる効果が期待できますが、主に経験的知見に基づくものです。イメージとしては、好きな香りに包まれると落ち着くという感覚にもっとも近いです。

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抗菌・空間清浄作用(芳香による)

ミルラには抗菌成分が含まれており、皮膚や口腔へのトピカル適用(皮膚に直接塗布する使用法)では抗菌・抗炎症効果が複数の研究で確認されています。ただし、ディフューザーなどを通じて拡散された「香り」成分(揮発性分)そのものが空間の菌やウイルスに対して有効であるという科学的証拠はほとんど存在しません。

揮発成分は空間中で希薄になりやすく、香りだけでの除菌効果を出すのは難しいと考えられます。ミルラの香りによる抗菌作用は現時点では限定的ですが、ミルラそのものの効果・効能としてはよく挙げられます。

ミルラの香りの楽しみ方・使い方

ミルラの「香り」はさまざまな方法で楽しめて、日常のリラックスタイムから特別な時間まで幅広く活用できます。以下で代表的な方法を紹介するため、ぜひ日常からビジネスにまで取り入れてみてください。

芳香浴(ディフューザー・アロマストーン)

精油を1〜3滴、ディフューザーやアロマストーンに落として香りを拡散させる方法です。ミルラ精油に合う以下のような香りをプラスしたアレンジもおすすめです。

  • ブラックペッパー
  • サンダルウッド
  • フランキンセンス
  • シナモン など

深くスモーキーな「香り」で、瞑想・就寝前のリラックスタイムに適しています。「空間を整える」目的で宗教儀式にも使われてきた歴史もあり、古来からよく使われてきた一般的な方法だともいえます(※)。

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アロマバス(バスソルト・ミルクとの併用)

ミルラ精油を2〜3滴、天然塩やミルクに混ぜてお風呂に入れる方法です。精油をそのまま湯に入れると肌刺激になるため、必ず乳化剤や基材に溶かしてから使用してください。

重厚な香りで深いリラックス効果が期待でき、普段使いの方法としても便利です。湯気とともに香りが広がるその神秘的な香りと、心身の浄化感を味わえるのはミルラだからこそです。

瞑想・マインドフルネス

コットンに1滴垂らすか、ペンダントディフューザーで胸もとに香らせる方法です。どちらも手軽に使え、静かな空間で呼吸に意識を向けたいときや、瞑想・マインドフルネスの際にぴったりです。

また、不安や緊張を感じたときに、気持ちをすぐに落ち着ける手助けにも最適です。古代から神聖な儀式や祈りの場でも使用されてきた歴史を持つミルラの香りは、神秘的で異国情緒に満ちており、日常の中でも特別なひとときを演出してくれます。その深みのある香りは、心を静めて自己と向き合う時間に寄り添い、内省や精神集中を自然と促してくれます。

会議前・デスクワーク

ミルラの香りは、ウッディかつスモーキーな落ち着いた香調で、仕事中の集中力や精神の安定をサポートする香りとしても最適です。会議前や長時間のデスクワーク時に、ディフューザーやアロマストーンで軽く香らせるといった具合で利用できます。

「重厚で揺るがない」香りの印象から、自己軸を取り戻すルーティン香として、また仕事のはじまりや切り替えのタイミングに使うのも有効です。ミルラは、感情を波立たせずに静かに寄り添う香りである点で「ビジネス向き」です。

香りは顧客向けビジネスにも取り入れられる

昨今では、ミルラに限らず「香り」がビジネスシーンでも活用するようになってきました。店舗の空間演出やブランディング、顧客体験の向上に香りを取り入れる企業が増えており、印刷物による手軽な導入も検討できます。

例えば、印刷物に香りをつける技術を使うと、見た目だけでなく嗅覚にも訴えるマーケティングが可能です。名刺やチラシ、ハガキなどに取り入れれば、お客様の記憶に残りやすくなり、差別化を図ることもできます。

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香り印刷はプルーストへ

弊社「香り印刷所プルースト」では、ミルラのような神秘的な香りに近い「木漏れ陽のヒノキロード」をご用意しています。ウッディで静けさのある香りは、樹脂的な重さや深みには完全にはおよばないものの、ビジネスシーンや精神集中に向いたトーンとしてもっとも近い印象を与えます。

香り付きの名刺やショップカード、ハガキなどで、お客様に特別な印象を残しませんか。小ロット(100部)からにも対応しておりますので、少しでも興味がありましたらぜひ下記ページから製品一覧をご覧ください。

ミルラの香りで知ってきたい注意点

ミルラ(経口摂取や香り)には子宮刺激作用があり、流産や早産の危険があるため、妊娠中は厳禁です。また、授乳期も安全性が不明なため避けてください。

そのほか、ミルラの注意点は以下が挙げられます。

  • 低温や乾燥状態では樹脂が固まりやすく、ディフューザーやノズルが詰まる
  • ミルラは濃厚で残りやすく、オフィスや公共の場では濃度を薄くする
  • 敏感肌の場合、接触性皮膚炎やかぶれが起きることがある

安全に香りを楽しむために、特に妊娠中・授乳中は控えることを最優先に、使用環境や自らの体調、香りの濃さに配慮しながら取り入れてください。

まとめ

ミルラは「甘くスモーキーで神秘的な香り」で、古代から宗教的な場面で使われてきた樹脂系の香りです。ウッディな深みと微かな甘さが特徴で、心を落ち着かせるリラックス効果が期待できます。

「プルースト」の香り印刷サービスをご活用いただければ、ミルラのような特別な香りでお客様に印象深い体験を提供できます。香り付きの印刷物で、ビジネスに新たな価値を加えてみませんか。詳しくは弊社Webサイトをご覧ください。きっと理想の「香り」が見つかるはずです。

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この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
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