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POPシール(アテンションシール)とは?販促効果を高める活用術も紹介

商品が店頭で埋もれてしまい、思うように売上が伸びない…。そんな悩みを抱えている販促担当者や店舗運営者の方も少なくはありません。
そこで試してほしいのが、コンビニや小売店で目にする「新発売」、「増量」、「期間限定」など、商品パッケージに貼るだけで宣伝効果を得られるPOPシールです。今回は、POPシール(アテンションシール)とは何か、そしてどう活用すれば売上向上につながるのかを解説します。
目次
POPシール(アテンションシール)とは
POPシールとは、商品パッケージに直接貼り付けて販売促進を図るシールのことです。 別名では、「アテンションシール」や「部分のり(のり殺し)シール」とも呼ばれています。
あなたもコンビニや小売店で「新発売」、「増量」、「期間限定」などの文字が印刷されたシールを見た経験はないでしょうか。
シールの一部分だけに接着材(のり)が付いている特殊な加工により、商品から立体的に飛び出すように見せることができ、お客様の視線を自然に引き付ける効果があります。これにより、商品陳列棚のなかでも目立ちやすく、購買を後押しする「サイレントセールスマン」としての役割を果たすのです。
POPシール(アテンションシール)を使うメリット

POPシール(アテンションシール)を活用できれば、店舗運営者や販促担当者が抱える課題を効率よく解決できます。以下では、主なメリットを詳しく紹介します。
商品が目立ちやすくなる
立体的に飛び出す構造により、POPシールを貼るだけで商品が陳列棚の中でひときわ目立つようになります。競合商品が多数並ぶ売り場では、お客様の視線を自然に引き付ける効果によって購買行動へ良い影響を与えます。
例えば、京都工芸繊維大学の実験研究では、「数量限定」や「残りわずか」といったラベルを良い印象の商品へ付与できると、その魅力度が上昇する結果が得られています。「希少性の原理」が働くためであり確実性を担保するものではありませんが、高いアイキャッチ効果によって商品の認知度向上につながれば新たな購買の機会も生み出せます。
参考:日本感性工学会論文誌
商品情報を伝えられる
POPシールであれば、「抗菌」、「増量」、「新発売」といったキャッチコピーを短時間でお客様に伝えられます。通常、黙読実験といった実証では約5.3文字/秒という読字速度ですが、消費者が流動的に視線を動かす売場環境では文字数に制限を受けます。
読む速度が「注視時の半分程度」まで落ち込むにしても、4文字以内の短いキーワードでのPOPシールであれば一瞬でも認知されやすいです。短い文章であっても、商品の特徴や魅力を理解してもらえると購買意欲を刺激できるのです。
参考: 文処理の時間特性を捉える視覚的刺激提示方法とその評価
コストを抑えて販促できる
テレビCMや雑誌広告と比較して、POPシールは圧倒的に低コストで制作できます。おおよそ1枚あたり数円から数十円程度の制作費で済み、一定の販促効果を得られるコスパの高さが魅力です。
また、その商品を必要とするお客様にピンポイントで訴求でき、無駄な広告費を削減できます。手軽さゆえに小規模な店舗でも手軽に導入でき、限られた販促予算を有効活用できます。
スタッフの手間がかかりにくい
POPシールは、商品パッケージに貼るだけで設置完了です。小売店スタッフの手間がほとんどかからず、店舗内での場所も取りません。
掃除の邪魔にならず、設置や撤去も短時間で済むため小売店でもすぐに取り入れられます。この手軽さが、POPシールが店舗で広く普及している理由の1つでもあります。
キャンペーンの告知にも使える
POPシールの手軽さをうまく活用できれば、期間限定のセールや新商品発売の告知にも威力を発揮します。通常、パッケージデザインの変更には相応の費用がかかってしまいますが、大幅に変更せず新しい情報を追加できる柔軟性があります。
例えば、「〇〇受賞」、「売上No.1」といった実績アピールから、「キャンペーン中」、「増量中」などの案内まで、タイムリーな情報発信が可能です。季節に応じたプロモーションや突発的なキャンペーンにも迅速に対応でき、機会損失を抑えられます。
【関連記事】印象的なPOPで差をつける!目を引くためのポイントと香りの活用
POPシール(アテンションシール)を使うデメリット

POPシール(アテンションシール)のデメリットは、安いとしても一定の費用がかかる点です。この費用を除けば、企画から実施までに一定の期間を要する点が最たるデメリットとなります。
POPシールを作るにしても、デザインの検討、素材選択、印刷会社との打ち合わせなど、複数の工程を経る必要があります。ただし、ランディングページ(LP)やチラシ制作と比較すると、制作期間は短く済みますが一定のコミットが必要です。
デザインの質がブランドの印象を左右すると考えれば、安易なデザインでは商品やブランドの価値を損なう可能性があります。既製品のシールを使用する場合でも、自社商品に適したものを選ぶための検討時間はしっかり用意してください。
POPシール(アテンションシール)の主要な素材
POPシールといっても、実はさまざまな素材が使われています。制作で用途や予算に応じて適切な素材を選ぶために、以下をぜひ参考にしてください。
ユポ素材
POPシールに使われるユポは、ポリプロピレンを主原料とした合成紙で、紙のような見た目を持ちながら高い耐水性と耐湿性を備えています。湿気や水滴の影響を受けにくく破れにくい特性から、冷凍食品や化粧品など、水や温度変化にさらされやすい商品のPOPシールに向いています。
また、仕上がりは比較的マット調で落ち着いた印象になり上品さを演出できます。コストは紙より高めですが、機能性と価格のバランスを取りたい際に選びたい素材となります。
金・銀PET素材
金属蒸着を施したPET素材は、金ツヤ・銀ツヤ・金ケシ・銀ケシなど複数の質感から選べるのが特徴です。P光を反射して商品を強く引き立て、高級感や存在感を演出できます。
例えば、お酒や電化製品などプレミアム感を求められる商品のPOPシールに採用しやすい素材です。価格は他素材より高めですが、耐熱性・耐久性にも優れているほか、高級感をアピールしたい際に選べます。
透明PETフィルム素材
高い透明度を持つPETフィルムは、商品パッケージのデザインを隠さずにPOPシールを貼れるのが魅力です。透明な部分は容器やパッケージのデザインをそのまま見せながら、情報を載せたい部分には白や銀など不透明色を使ってデザインを確保できます。
特に、化粧品や高級パッケージ商品の販促に重宝する素材です。一方で、表面に傷が付きやすい、静電気でゴミを拾いやすい、貼り直すと曇りが出やすいといった弱点はあるため、扱いには注意が必要です。
POPシール(アテンションシール)の制作方法

POPシール制作には、既製品の購入とオリジナルデザインという2つのアプローチがあります。
既製品を購入する
POPシールは、ARCやモノタロウなどで売られている豊富な既製品を購入して貼り付けるだけで導入できます。通常、「新発売」、「セール」、「おすすめ」といった汎用的なデザインが豊富にそろっているため、すぐに活用できます。
ネット通販だと最短翌日発送に対応しているケースもあり、急なキャンペーンにも対応可能です。小ロットから注文できるサービスや、1万円以上で送料無料になるサービスなど、コストを抑えて手軽にはじめられる方法として人気があります。
オリジナルデザインで制作する
印刷会社に依頼して、オリジナルのPOPシールを制作する方法です。企業ロゴ、商品写真、独自のキャッチコピーを組み合わせた完全オリジナルデザインが可能になります。
オリジナルデザインの制作であれば、素材選択から印刷方法まで細かく指定でき、他社との差別化も図れます。デザイン制作から納品まで約8営業日(各社によって異なる)の期間が必要ですが、ブランドイメージに完全に合致した高い訴求効果を狙いたい際にぜひ検討してください。
POPシール(アテンションシール)の価格・費用相場
既製品のPOPシールは1枚あたり5円〜30円程度、オリジナルデザインは版代込みで1枚あたり20円〜100円程度が一般的な相場です。
オリジナル制作では、デザインの複雑さ、使用する素材、特殊加工の有無により価格が変動します。ただ、オリジナルデザインの場合は初回のみ版代(デザイン制作費)が必要ですが、リピート注文時は版代を不要とするため単価が下がります。
また、大量購入・制作すると費用を抑えやすい点は共通しており、1,000枚以上の注文では単価を下げやすい傾向があります。逆に、緊急性や特殊加工の要望がある場合は追加料金の発生も否めないため、事前に見積もりを取ってください。
POPシール(アテンションシール)の販促効果を高める方法
POPシールの効果を最大化するために、以下では販促効果を高める具体的な方法を紹介します。
4文字以内のキャッチコピーを心がける
POPシールは小さく、読める文字数はそう多くありません。限られたスペースを活用するため、簡潔でわかりやすいキャッチコピーを心がけてください。よくあるのは「新発売」、「増量中」、「限定品」、「売上1位」といった短い表現で、商品の魅力を伝える工夫が求められます。
もちろん文字数だけですべては決まりませんが、差別化しようと変わった内容を伝えすぎても逆効果です。短い言葉でスッとイメージが頭に入る言葉選びを意識すると良い具合に仕上がります。
ターゲット層に響くデザインを作る
POPシールは万人受けを狙うより、特定のターゲット層に絞ったデザインのほうが高い効果を発揮し安くなります。例えば、女性向け商品なら優雅な色合い、子ども向けなら明るい色彩といった具合に、ターゲットの好みに合わせてください。
既製品は黄色に赤字という目を惹くデザインに偏りやすくなりますので、年齢層、性別、ライフスタイルを考慮したデザインで購買行動を促進するのが肝要です。また、同じ商品でもターゲットに応じてシールデザインを変える戦略も有効です。
商品の価値を明確に表現する
お客様が本当に求めているのは商品そのものではなく、商品がもたらす価値です。そのため、シャンプーなら「さらさら髪」、洗剤なら「汚れスッキリ」といった具合に、使用後のベネフィットをPOPシールで訴求するのも戦略の1つです。
機能や効果を具体的にイメージできる表現により、購買意欲を刺激できます。製品でこだわった技術的な仕様よりも、お客様の生活をどのように改善できるかを伝えるほうが自分事に置き換えやすく、購買意欲の向上につながります。
色彩・形状まで工夫する
POPシールの効果を最大化するには、赤色は緊急性や特別感を、青色は信頼性や清潔感を、といった色彩と形状の工夫も欠かせません。よくある四角形以外にも円形、星形、ハート形など、商品イメージに合った形状を選べば、さらなるアイキャッチ効果も期待できます。
また、色と形の組み合わせによっては、ブランドイメージの向上と商品の差別化を同時に実現しやすくなります。
【関連記事】 今話題の香り付きPOP!マーケティングの方法と一緒に解説
POPシール(アテンションシール)なら香り印刷がおすすめ
POPシール(アテンションシール)の効果をさらに引き上げたいのであれば、香り印刷もぜひご検討ください。香り印刷技術により、お客様が商品に触れた瞬間に心地よい香りが広がり、見るだけではなく嗅覚にも訴える販促を実現できます。
プルーストの姉妹サイト『香り印刷ドットコム』では、擦ると香りが広がるマイクロカプセル技術を使用し、シールに香りを添えられます。お客様が手にとった瞬間、ほのかな香りが広がるため、視覚+嗅覚で商品を印象づけるのに最適です。「香り印刷に興味はあるけどコストが気になる…。」そんな時は、まずは無料のお見積もりからぜひお声がけください。
まとめ
POPシール(アテンションシール)は、商品パッケージに貼るだけで「新発売」「期間限定」といった情報を伝えられる販促ツールです。部分のり加工で立体的に見えるため売り場での視認性を高め、テレビCMやパッケージ刷新に比べて導入は容易で既製品なら即日利用も可能です。
また、オリジナル制作であればさらにPOPシールを魅力的に引き上げられますし、香り付きならさらに嗅覚へもアプローチした強い印象を残せます。プルーストの姉妹サイト『香り印刷ドットコム』では、マイクロカプセル技術で印刷面をこすると香りが立つ仕様をご提供しています。「興味はあるけれど費用が気になる…」という方も、まずは見積もりから気軽にお声がけください。
香りの印刷所プルースト編集部
この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
香りの印刷所プルーストでは、香りの印刷をテーマにお役立ち情報の発信をしています。