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フレグランスの種類は何がある?香料・濃度・香り・形状の違いを徹底解説

コラム 2025.3.13

ビジネスシーンで自分らしさを表現する方法のひとつに、フレグランスの活用があります。しかし「フレグランス」と一言で言っても、実はさまざまな種類があることをご存知でしょうか。

香りの強さや持続時間、香りの系統、形状など、選ぶ際のポイントは多岐にわたります。そこで今回は、フレグランスの基本的な知識から、ビジネスシーンで失敗しない選び方まで解説します。

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フレグランスとは

フレグランスとは、香料を含み香りを楽しむための「製品の総称」のことです。日本では一般的に「香水」と同じ意味で認識されることが多いですが、実際にはもっと広い概念を持っています。

広義では、香水だけでなく、ルームフレグランス、ボディミスト、香り付きのボディケア製品など、香りを楽しむための製品全般を指します。つまり、フレグランスは香りを楽しむ製品全体を表す言葉であり、香水はその中の一種類という位置づけになります。

平たく言えば、「フレグランス」は「香り製品」全般を指す言葉で、「香水」はその中の特定の形態を指すものだと理解するとわかりやすいでしょう。

フレグランスは主に4種類に分類できる

フレグランスは主に以下の4つの観点から分類できます。

分類の観点 内容
香料による分類 天然香料と合成香料にわけられる
濃度による分類 パルファム・オードパルファム・オードトワレ・オーデコロンの4種類
香りの系統による分類 フローラル・ウッディ・シトラスなどさまざまな香りの系統がある
形状による分類 スプレータイプ・ロールオンタイプ・練り香水などがある

この分類は互いに独立しており、例えば「天然香料を使用したオードトワレのフローラル系スプレータイプ」というように、複数の要素を組み合わせて1つのフレグランス製品が作られています。ここからは、それぞれの分類について詳しく見ていきましょう。

フレグランスの香料による種類

フレグランスの香料は大きくわけて「天然香料」と「合成香料」の2種類があります。現代のフレグランス製品では、天然香料と合成香料を組み合わせて使用することが一般的です。

天然香料は、植物や動物から抽出された香り成分で、花や果実、樹皮、根などの植物部位から抽出されるものが主流です。例えば、ローズやジャスミン、サンダルウッドなどが代表的な天然香料です。天然香料は採取方法や希少性によって価格が大きく変わり、高価なものも少なくありません。

一方、合成香料は人工的に作られた香り成分で、天然の香りを化学的に再現したものや、自然界には存在しない新しい香りを創り出したものがあります。合成香料は安定した品質と供給が可能で、コスト面でも優れているため、多くのフレグランス製品に使用されています。

【関連記事】香料とは?天然と合成の違いや種類・安全性を解説

フレグランスの濃度による種類

フレグランスは香料の濃度によって、香りの強さや持続時間が異なります。濃度が高いほど香りは強く長時間持続しますが、その分価格も高くなる傾向があります。ここでは、濃度別の4つの種類について見ていきましょう。

パルファム(パルファン)

パルファム(またはパルファン)は、もっとも香料濃度が高いフレグランスの種類です。

  • 香料濃度:15〜30%
  • 持続時間:約6〜8時間

パルファムは香りが強く長時間持続するため、特別な場所やフォーマルな場に最適です。結婚式やパーティー、重要なビジネスイベントなど、印象に残りたい場面で効果的です。

ただし、香りが強いため日常的なオフィス環境では控えめに使用することをおすすめします。価格も他の種類に比べて高めに設定されていることが多いです。

オードパルファム

オードパルファムは、パルファムに次いで香料濃度が高いフレグランスの種類です。

  • 香料濃度:8〜15%
  • 持続時間:約4〜6時間

日常使いにも適した高濃度のフレグランスで、デートや重要な会議など印象を残したい場面に適しています。

パルファムほど強すぎず、オードトワレよりも持続性があるため、バランスの取れた選択肢と言えるでしょう。重要なプレゼンテーションや商談の際に使用すると、自信を与えてくれる心強い味方になります。

オードトワレ

オードトワレは、もっともポピュラーな中濃度のフレグランスの種類です。

  • 香料濃度:4〜8%
  • 持続時間:約2〜4時間

オフィスや日常使いに最適で、香りが強すぎず弱すぎないバランスの良さが特徴です。フレグランス初心者の方にもおすすめで、さまざまなブランドから多くの種類が販売されています。

通常、日常的なオフィスワークや通常の会議など、一般的な業務環境で使いやすい濃度です。必要に応じて付け直すことで、一日中適度な香りを保つこともできます。

オーデコロン

オーデコロンは、爽やかさを重視した低濃度のフレグランスの種類です。

  • 香料濃度:2〜4%
  • 持続時間:約1〜2時間

朝の身だしなみや暑い季節に適しており、さっぱりとした使用感が特徴です。持続時間は短めですが、その分気軽に使えるメリットがあります。

ビジネスにおいては、香りに敏感な方が多い環境や、密閉された会議室での長時間のミーティングなど、控えめな香りが求められる場面に適しています。夏場のオフィスでも、爽やかに使用できるでしょう。

フレグランスの香りの系統による種類

フレグランスは香りの特徴によって、以下の系統に分類されます。それぞれの系統には独自の特徴があり、場面や季節、個人の好みによって選ぶと良いでしょう。

系統 代表例
フローラル系 バラ、ジャスミン、スミレなどの花の香り
ウッディ系 白檀、シダーウッド、ベチバーなどの木の香り
シトラス系 レモン、オレンジ、ベルガモットなどの柑橘系の香り
グリーン系 草木、葉、苔などの緑の香り
オリエンタル系 アンバー、バニラ、スパイスなどの東洋的な香り
マリン系 海や水をイメージした香り
スパイシー系 シナモン、クローブ、ナツメグなどのスパイスの香り

香りの系統を意識して選ぶことで、自らのイメージや場面に合ったフレグランスを見つけることができます。例えば、朝のミーティングにはさわやかなシトラス系、重要なプレゼンテーションには記憶に残るオリエンタル系など、TPOに合わせた選択が可能です。

【関連記事】【分類別一覧】香りの種類とそれぞれの違いについて

フレグランスの形状による種類

フレグランスは使用方法や携帯性によって、以下の形状によっても種類が分けられます。

スプレータイプ

スプレータイプは、もっとも一般的なフレグランスの形状です。広範囲に均一に香りを纏えるのが特徴で、首元や手首など、好みの場所に簡単に香りをつけることができます。プッシュの回数で香りの強さを調整しやすいのもメリットです。

ビジネスシーンではもっとも一般的に使用されていますが、持ち運びの際には液漏れに注意が必要です。出張や外出先での使用を考えている場合は、専用のアトマイザーに小分けにすると便利でしょう。

ロールオンタイプ

ロールオンタイプは、ボトルの先端に付いたボール状の部分を肌に転がして香りをつけるタイプです。持ち運びに便利でこぼれにくいのが特徴で、直接肌に塗布するため香りが穏やかで控えめになります。

小さなボトルが多いため、ポケットやバッグに入れやすく、出張や外回りの多いビジネスパーソンに最適です。香りが強くなりすぎる心配が少なく、オフィス環境でも周囲に配慮した使い方ができます。ピンポイントで香りをつけられるため、香りのレイヤリング(重ね付け)にも適しています。

練り香水

練り香水は、固形状のワックスやバームタイプのフレグランスです。長時間持続し周囲への影響が少ないのが特徴で、固形状のため持ち運びに便利です。指先で少量を取り、首元や手首などのパルスポイントに塗布して使用します。

香りが穏やかで持続性も高いため、密接な商談や会議室での使用に適しています。こぼれる心配がないため、移動の多いビジネスパーソンにも安心して使用できます。アルコールを含まないものが多いため、肌が敏感な方にもおすすめです。

ビジネスシーンで失敗しないフレグランスの選び方

ビジネスシーンでフレグランスを使用する際は、自らの好みだけでなく、周囲への配慮も重要です。以下のポイントを押さえて、自らにマッチする種類を選んでみてください。

オフィス環境に合わせた香りの強さを選ぶ

まず、オフィス環境によって、適切なフレグランスの強さの種類が異なります。密閉空間、例えばエレベーターや小さな会議室など、空気の循環が少ない場所では、控えめな香りの種類をおすすめします。

多くの人が共有するスペースでは、オードトワレやオーデコロンなど、比較的軽めの濃度のものを選び、付ける量も少なめにすると良いでしょう。自分では心地よい香りでも、他の人にとっては不快に感じることもあります。不安な場合は香りの弱いものから選んでください。

季節によって香りを使いわける

季節によって香りの種類を使い分けられると、フレグランス選びがより一層楽しくなります。

  • 夏は爽やかなシトラス系やマリン系
  • 冬は温かみのあるウッディ系やオリエンタル系
  • 春秋はフローラル系やグリーン系

上記は代表的な香りの選び方で、同じ香りでも濃度を季節で調整することで、一年を通して愛用することも可能です。夏はオードトワレやオーデコロン、冬はオードパルファムというように濃度の種類で使いわけるのも良いでしょう。

TPOに応じてフレグランスを選ぶ

ビジネスシーンでは、場面に応じた香りを求められる点も忘れてはなりません。以下のように選ぶことができれば、相手への印象をより良く、そして強く残すことができます。

  • 重要な会議には信頼感のあるウッディ系
  • プレゼンには記憶に残るオリエンタル系
  • 日常業務には爽やかなシトラス系
  • 接客業では清潔感のあるフローラル系

ただし、強すぎない濃度を選ぶことが大切です。日常業務には爽やかなシトラス系、接客業では清潔感のあるフローラル系といったように、TPOに合わせて種類や濃度を調整しましょう。

ビジネスにフレグランスを取り入れるなら香り印刷がおすすめ

ビジネスにフレグランスを取り入れる新たな方法として、「香り印刷」がおすすめです。香り印刷とは、名刺やパンフレット、ショップカードなどの印刷物に香りをつける技術のことです。

視覚と嗅覚の両方に訴えかけることから、ビジネスとの相性が良く、記憶に残りやすいというメリットがあります。不動産会社なら新築の木の香り、カフェならコーヒーの香り、フラワーショップなら花の香りなど、ビジネスの内容に合わせた香りを選ぶことで、ブランドイメージも強化できます。

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【関連記事】香り印刷は小ロットから対応可能?メリット・デメリットを解説

よくある質問(FAQ)

最後に、フレグランスに関してよく寄せられる質問にお答えします。

香水とフレグランスの違いは何ですか?

日本では両者がほぼ同じ意味で使われることが多く、「フレグランス」と言っても「香水」を指すことが一般的です。しかし、厳密にいえば香水はアルコールベースの液体製品を指し、フレグランスはより広い概念を持つ言葉です。

フレグランスは香りを楽しむ製品全般を指し、香水はフレグランス製品の一種でアルコールをベースに香料を溶かした液体製品を指します。そのため、香水はフレグランスの一部ということになります。

フレグランスは時間で香りが変化する?

はい、フレグランスは時間の経過とともに香りが変化します。「香りの三層構造」と呼ばれ、以下の3つの段階があります。

種類 特徴 おおよその時間
トップノート 最初に感じる第一印象の香り 5〜10分間
ミドルノート 香りの中心となる個性的な部分 30分以降
ラストノート 最後まで残る深みのある香り 2時間以降

変化を楽しむことも、フレグランスの魅力の1つです。購入前には、トップノートだけでなく、時間が経った後の香りも確認することをおすすめします。

パフュームにはどのような種類がありますか?

パフューム(香水)には、香料の濃度によって主に4つの種類があります。

  • パルファム(最高濃度)
  • オードパルファム(高濃度)
  • オードトワレ(中濃度)
  • オーデコロン(低濃度)

濃度が高いほど持続時間も伸びますが、香りも同時に強くなりやすいです。日常使いに選ぶのであれば、オードパルファムやオードトワレ、不安な方はオーデコロンから選ぶと良いでしょう。先に触れたノートでの違いも踏まえて選ぶと、より自分にマッチしたフレグランスを見つけられます。

香水の4つのタイプは?

香水は主に以下の4つの観点から分類できます。

分類の観点 主な種類
香料による分類 天然香料、合成香料
濃度による分類 パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン
形状による分類 スプレータイプ、ロールオンタイプ、練り香水
香りの系統による分類 フローラル、ウッディ、シトラス、オリエンタルなど

いずれの分類も互いに組み合わさって1つの香水製品となります。例えば、「天然香料を使用したオードトワレのフローラル系スプレータイプ」というように、複数の要素を持っています。自らの好みやライフスタイル、使用シーンに合わせて、この分類から最適な香水を選びましょう。

まとめ

フレグランスには、香料の種類、濃度、香りの系統、形状など、さまざまな分類で種類が分けられます。オフィス環境では控えめな香りを選び、重要な会議やプレゼンテーションでは印象に残る香りを選ぶなど、場面に応じた使い分けが効果的です。

ビジネスにフレグランスを取り入れる新たな方法として、ぜひ香り印刷もご検討ください。名刺やパンフレットに香りをつけることで、視覚と嗅覚の両方に訴えかけ、記憶に残りやすくなります。ブランディングやマーケで印象を高めたい方は、ぜひ商品一覧もチェックしてくださいね。

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この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
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