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同人誌の印刷に使える特殊紙・特殊インキは?おすすめは香りインキ

コラム 2024.7.7

「普通の印刷では表現しきれない」「作品をもっと魅力的に見せたい」「読者の心に残る独特な体験を提供したい」。この想いは、クリエイターとして当然のものです。

しかし、思った以上に良い方策が思い浮かばず、どうしたら良いのか迷ってしまうこともしばしばあります。そこで今回は、同人誌の世界に革命をもたらす特殊紙と特殊インキについて詳しく解説します。

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同人誌に香りの特殊インキを使うならプルースト

同人誌に香りを付けて差別化できるのが、香り専門の印刷所「プルースト」です。プルースト効果という心理現象にちなんで名付けられたこの印刷所は、特殊なインキを使って香りを印刷物に封じ込めるサービスです。

例えば、読者が本を開いた瞬間、物語の世界観を香りで表現できます。例えば、森を描写したページには森林の香り、太陽の描写シーンには日光を感じる陽だまりの香りを付けることで、読者の没入感を格段に高められます。

この技術は、視覚と嗅覚を刺激し、読者に忘れられない体験を届ける手法の1つです。少しでも興味があれば、ぜひプルーストのサンプルをお試しください。

同人誌の印刷に使える特殊インキ

同人誌に使える特殊インキは、通常のCMYKインキでは表現できない独特の効果で、読者の心を掴む印象的な作品を生み出すことができます。それでは、具体的にどのような特殊インキがあるのか、1つずつ見ていきましょう。

金・銀・パールインキ

同人誌の表紙や挿絵に輝きと高級感を与える金・銀・パールインキは、作品の価値を一段と引き上げます。

これらのインキは、それぞれ異なる特殊な顔料を使用しています。金・銀インキは主に亜鉛やアルミニウムをベースとし、パールインキは合成パールを主に使用しています(一部天然の雲母を使用する場合もあります)。

特徴は、淡い色合いと柔らかな輝きです。通常のパールインキは見る角度に関わらず同じ色を保ちますが、「偏光パール」と呼ばれる特殊なタイプは、見る角度によって反射具合が変わるため、読者の目を惹きつける効果があります。

金や銀以外にも、使用する物質を変えることで様々な色調を表現できます。例えば、キャラクターの瞳や宝石、幻想的な風景など、作品世界の魅力を際立たせる使い方が可能です。

蛍光インキ

目を引く発色が特徴の蛍光インキは、同人誌のデザインに新たな可能性をもたらします。このインキは蛍光染料を用いて体質顔料を染色し、その顔料を蛍光顔料として使用しています。通常のインキとは異なる独特の色彩効果を生み出します。

表紙やポイントとなるページに使用することで、書店や即売会の棚で一際目立つ作品を作ることができます。また、キャラクターの特殊能力や魔法の表現、SF作品の未来的な雰囲気の演出など、物語の世界観を強調するのにも効果的です。

示温インキ(STカラー)

読者を驚かせる仕掛けとして人気の示温インキ(STカラー)は、特定の温度帯で可逆的に変色を繰り返すサーモクロミックインキです。この特殊なインキを使うことで、同人誌に「魔法のような」要素を加えることができます。

例えば、キャラクターの感情の変化を温度で表現したり、謎解きの要素として使用したりと、創造力次第で様々な使い方が可能です。読者の体温で色が変わるページを作れば、インタラクティブな要素を取り入れた独創的な作品を生み出せるでしょう。

アロマテック/香りインキ

視覚だけでなく嗅覚にも訴える香りインキは、読者の没入感を格段に高める効果があります。このインキは、マイクロカプセル香料を使用しており、印刷された部分を擦ることでカプセルが破れ、中から香りが放出されます。

物語の舞台となる場所の香り(例:森林)や、キャラクターの特徴的な香り(例:お菓子やお花)を印刷することで、読者は五感で作品世界を体験できます。通常の同人誌では得られない、深い感動と記憶に残る体験を届けることができるでしょう。

【関連記事】インキなのに匂い漂う「香料インキ」を解説!|メリットは?どんな製品に使われている?

ブラックライト発光インキ/ハイドテックカラー

神秘的な雰囲気を演出するブラックライト発光インキ(ハイドテックカラー)は、光の下では見えない秘密のメッセージや絵を印刷できます。このインキは、ブラックライトを照射すると鮮やかに発光する特殊なものです。

例えば、表紙や挿絵に隠し絵を入れたり、物語の重要な伏線をこっそり印刷したりできます。読者がブラックライトを使って隠された要素を発見する楽しみを提供することで、作品の魅力と価値を大きく高めることもできます。

水可溶性インキ/ADSカラー

水可溶性インキ(ADSカラー)は、凸版印刷やドライオフセット印刷用に開発された特殊なインキです。

このインキの特徴は、乾燥後のインキ皮膜が水やアルコール類に溶解するという点です。この特性を活かすことで、例えば読者参加型の仕掛けを作ったりできます。

また、環境に配慮した印刷物を作りたい場合にも適しています。再生紙へのリサイクルが容易になるため、エコ志向の読者にもアピールできる同人誌を制作できるのです。

同人誌の印刷に使える特殊紙

同人誌の魅力を引き立てる特殊紙は、作品に独特の個性と質感を与えます。一般的な紙では表現できない効果で、読者の心を掴む印象的な作品を生み出すことができます。

ここでは、同人誌の印刷に適した22種類の特殊紙を紹介します。

ピュアホワイト

ピュアホワイトは、名の通り高い白色度を誇る特殊紙です。平滑性にも優れているため、鮮明で美しい印刷が可能です。この紙の特徴は、色彩の再現性が高いこと。特に写真やイラストを多用する同人誌に最適です。

白さが際立つため、コントラストの強い印象的な仕上がりになります。また、インキの乗りが良いため、細かいディテールまで忠実に再現できます。ピュアホワイトを使用することで、作品の色彩や線の美しさを最大限に引き出すことができるでしょう。

ラメ入り紙

ラメ入り紙は、紙の表面に光沢のあるラメが散りばめられた特殊紙です。華やかで目を引く印象を与えるため、同人誌の表紙や特別なページに最適です。

ラメの種類や密度によって様々な効果を演出できます。例えば、細かいラメを全体に散りばめれば星空のような幻想的な雰囲気を、大きめのラメを部分的に使えば宝石のような輝きを表現できます。

キャラクターの魔法や特殊能力の表現、ファンタジー作品の世界観の演出など、創造力次第で多彩な使い方が可能です。

コートボール紙

コートボール紙は、表面が平滑で白く、裏面がざらつきのある灰色という特徴を持つ紙です。この二面性を活かすことで、同人誌に独特の質感と高級感を与えることができます。

表面の白さと平滑性は、鮮やかな色彩や細かいディテールの再現に適しています。一方、裏面のざらつきは手触りの良さを提供し、読者に質感の変化を楽しんでもらえるはずです。

表紙や挿絵ページに使用することで、視覚と触覚の両方に訴える魅力的な同人誌を作ることができるでしょう。

マーメイド紙

マーメイド紙は、ざらっとした質感と凹凸のある表面が特徴の特殊紙です。この独特の風合いは、同人誌に温かみと高級感を与えます。

表面の凹凸は光の反射を複雑にするため、印刷物に深みと立体感を生み出します。特に水彩画風のイラストや、柔らかな雰囲気の作品と相性が良いでしょう。また、インキの吸収性も高いため、にじみを活かした表現も可能です。

キャストコート紙(ミラーコート)

キャストコート紙(ミラーコート)は、鏡面のようなツヤと光沢が特徴の特殊紙です。この際立った光沢は、同人誌に高級感と存在感を与えます。

光沢が強いため、色彩の再現性が高く、鮮やかな印刷が可能です。特に写真やCGイラストの再現に優れており、細部まで忠実に表現できます。表紙や重要なイラストページに使用することで、読者の目を惹きつける効果があります。

ただし、強い光沢のため、見る角度によっては反射して内容が見えにくくなる場合もあるため、使用箇所には注意が必要です。

ユポ紙

ユポ紙は、耐水性・耐久性に優れた合成紙です。通常の紙とは異なり、ポリプロピレンを主原料としているため、水に強く破れにくいという特徴があります。

この特性を活かすことで、長期保存に適した同人誌や、屋外での使用を想定した作品を制作できます。例えば、イベント会場で雨に濡れても大丈夫な案内冊子や、何度も繰り返し読んでも傷みにくい作品集などに最適です。また、独特のツルツルした触感も特徴で、通常の紙とは異なる質感を楽しめます。

タント紙

タント紙は、200色以上の豊富なカラーバリエーションとエンボス加工が特徴の特殊紙です。この多彩な色展開と質感により、同人誌に個性的な魅力を加えることができます。

色彩の選択肢が広いため、作品の世界観やキャラクターのイメージに合わせた紙を選ぶことができます。また、エンボス加工による凹凸は、触感の楽しさも提供します。表紙や挿絵の台紙、見返しなどに使用でき、創作性の高い同人誌制作にも最適です。

ミランダ紙

ミランダ紙は、キラキラと輝くラメが特徴のファインペーパーです。上品な光沢と高級感のある質感で、同人誌に華やかさと魅力を加えます。

ラメの輝きは控えめながら存在感があり、見る角度によって様々な表情を見せます。読者の興味を惹きつけ、手に取る機会を増やす効果が期待できます。特に表紙や重要なページに使用することで、作品全体の価値を高めることができるでしょう。

ヴァンヌーボ紙

ヴァンヌーボ紙は、自然な風合いと高い印刷適性を持つ高級紙です。上質な手触りと落ち着いた雰囲気が特徴で、同人誌に洗練された印象を与えます。

この紙の特徴は、ナチュラルな質感とインキ乗りの良さとのバランスです。手漉き紙のような風合いを持ちながら、鮮明な印刷が可能です。特に、水彩画風のイラストや繊細な線画との相性が良く、作品の魅力を引き立てます。また、エンボス加工や箔押しなどの後加工にも適しているため、創造性豊かな同人誌制作が可能です。

シープスキン紙

シープスキン紙は、羊皮紙の風合いを模した半透明の用紙です。独特の質感と透け感が特徴で、同人誌に古典的で高級な雰囲気を与えます。

この紙の半透明性を活かすことで、重ねて使用した際に独特の効果を生み出せます。前のページにある絵を次のページにうっすらと透けて見せる仕掛けや、複数のページを重ねることで完成する絵など、創造的な表現が可能です。

グラシン紙

グラシン紙は、シャリシャリした感触と透け感が特徴の薄紙です。独特の質感と半透明性により、同人誌に新たな表現の可能性をもたらします。

この紙の特徴である透明度と薄さを活かすことで、ページを重ねた際の効果や、前後のページの絵が重なり合う演出など、通常の紙では難しい表現が可能になります。また、軽量なため、同人誌全体の重さを抑えつつ、ページ数を増やすこともできます。

マットポスト

マットポストは、厚手でマットな光沢のない白色の用紙です。特徴的な質感は、同人誌に高級感と落ち着いた雰囲気を与えます。特に表紙や重要なイラストページに使用することで、作品の魅力を引き立てることができます。

マットな表面は、光の反射を抑えるため、どの角度から見ても内容が読みやすいという利点もあります。細密なイラストや写真も美しく印刷でき、同人誌のジャンルを問わず、幅広く活用できる特殊紙と言えるでしょう。

マットコート

マットコートは、光沢が少なく、中間の光沢感を持つ用紙です。この特殊紙は、同人誌に適度な高級感と読みやすさを両立させる優れた選択肢となります。

マットコートの特徴は、程良い光沢感と優れた印刷適性です。光沢紙ほどではありませんが、適度な光沢があるため、イラストや写真の発色が良く、鮮やかな印象を与えることができます。同時に、マットな質感も併せ持つため、長時間読んでも目が疲れにくいという利点もあります。

モンテシオン

モンテシオンは、嵩高ラフマット紙として知られる特殊紙です。この紙の特徴は、名の通り、かさ高さ(厚みがあるが軽い)とラフな表面感にあります。同人誌に使用することで、独特の質感と高級感を演出できます。

モンテシオンの表面は、わずかな凹凸があり、触れた時に温かみのある感触を楽しめます。また、インキの吸収性も良好で、にじみを抑えつつ、鮮やかな色彩を表現できます。

FSC®認証紙

FSC®認証紙は、環境に配慮した森林管理と、それに基づく木材生産を認証する国際機関「森林管理協議会(Forest Stewardship Council)」によって認証された用紙です。この特殊紙を使用することで、同人誌に環境への配慮という付加価値を与えることができます。

FSC®認証紙の特徴は、環境性能だけでなく、高品質な印刷適性にもあります。通常の用紙と同等以上の印刷品質を保ちながら、環境への負荷を減らすことができるものです。

アラベール

アラベールは、ザラザラとした独特の触感を持つ非塗工用紙です。この特殊紙を使用することで、同人誌に温かみのある質感と個性的な魅力を加えることができます。

アラベールの特徴は、独特の表面感にあります。手触りが良く、読者の印象に残りやすい紙質です。また、インキの吸収性も良好で、にじみを活かした柔らかな印象の印刷が可能です。

特に、水彩画風のイラストや、ナチュラルな雰囲気の作品に適しています。

サンシオン

サンシオンは、マット調でありながら優れた発色性を持つ特殊紙です。この紙を使用することで、同人誌に上品な質感と鮮やかな色彩表現をもたらすことができます。

サンシオンの特徴は、マットな質感と高い印刷適性の両立にあります。光の反射を抑えつつ、イラストや写真の色彩を美しく再現できます。招待状やグリーティングカードとしても使用されるため、同人誌の特別付録としても活用できるでしょう。

サテン金藤

サテン金藤は、ダル系マットコート紙として知られる特殊紙です。この紙を使用することで、同人誌にデザイン性の高さと上質な印象を与えることができます。

サテン金藤の特徴は、程良い光沢感と優れた印刷適性にあります。マットな質感でありながら、わずかな光沢があるため、イラストや写真の発色が良く、鮮やかな印象を与えることができます。

特に、アートブックやファッション系の同人誌、写真集など、ビジュアル重視の作品に適しているでしょう。

ハイマッキンレー

ハイマッキンレーは、高い平滑性を持つ特殊紙です。この紙を使用することで、同人誌に美しい印刷品質と上質な触感をもたらすことができます。

ハイマッキンレーの特徴は、名の通り、滑らかな表面にあります。この平滑性の高さにより、細かいディテールや微妙な色調の変化まで忠実に再現できます。読者に作品の細部まで楽しんでもらえる、質の高い同人誌を制作できるでしょう。

SA金藤

SA金藤は、高い光沢感と平滑性を兼ね備えた特殊紙です。この紙を使用することで、同人誌に際立つ高級感と鮮やかな色彩表現をもたらすことができます。

SA金藤の特徴は、光沢感と印刷適性の高さにあります。表面が滑らかさによって光を美しく反射し、イラストや写真が生き生きと表現されます。ただし、強い光沢のため、テキストの多い本文ページには不向きな場合もある点に留意してください。

エアラス

エアラスは、「空気」を意識した軽量で厚みのある特殊紙です。この紙を使用することで、同人誌に独特の軽さと厚みを与え、読者に新鮮な印象を与えることができます。

エアラスの特徴は、名の通り、空気を含んだような軽さと厚みにあります。通常の紙と比べて同じ厚さでも軽く、逆に同じ重さでもボリューム感があります。この特性により、同人誌全体の重量を抑えつつ、高級感のある厚みを出すことが可能です。

読者に「軽いのに厚い」という新しい体験を提供し、作品の記憶に残る効果が期待できます。

スペシャリティーズ

スペシャリティーズは、パール塗工やホログラムフィルムを貼合した特殊紙です。この紙を使用することで、同人誌に独特の輝きや動きのある視覚効果を与えることができます。

スペシャリティーズの特徴は、多様性と視覚的なインパクトにあります。パール塗工された紙は上品な光沢と深みのある色彩を、ホログラムフィルムを貼合した紙は見る角度によって変化する虹色の輝きを演出できるでしょう。

ただし、コストは高くなる傾向があるため、使用箇所を限定するなど、効果的な活用が求められます。

同人誌の印刷に特殊紙や特殊インキを使うメリット・デメリット

特殊紙や特殊インキの使用は、同人誌に独自の魅力を加える一方で、制作過程に新たな課題をもたらす可能性があります。メリット・デメリットを踏まえて作品の価値を最大化しつつ、うまく制作してください。

メリット

特殊紙や特殊インキを使用することで、同人誌に以下のメリットをもたらすことができます。

  • 優れた印刷品質
  • 独特の質感や風合い
  • 印刷設備が必要なくなる

特殊紙は通常の用紙よりも印刷適性が高く、細かいディテールや微妙な色調の変化まで忠実に再現できます。視覚だけでなく触覚にも訴えるより印象的な作品も制作でき、価値を高め読者に手に取る喜びを感じてもらえるのです。

デメリット

特殊紙や特殊インキの使用には、以下のようなデメリットも存在します。

  • 一定の費用
  • デザインが制限される

デメリットを考慮しつつ、例えば特殊紙や特殊インキの使用を表紙や特定のページに限定するなど、効果的な活用方法を模索することで、コストと効果のバランスを取ることができます。

同人誌の印刷ですぐに活用できる香り印刷

同人誌の作品に新たな魅力を加えたいと考えた際には、特殊紙や特殊インキが魅力的な選択肢です。しかし、入手や扱いに時間がかかることもあります。そこでおすすめなのが、香り印刷です。

香り印刷は、森のシーンには森林の香り、太陽の描写には日光を感じる陽だまりの香りを付けるなど、作品世界を香りで表現できて読者の没入感を格段に高められます。

香り印刷は、素早く差別化を図り、オリジナリティを出すためにも活用できる技術です。特殊紙や特殊インキの探索に時間をかけるよりも手軽なため、ぜひ次の同人誌制作で試してみてはいかがでしょうか。

【関連記事】同人作品を販促する新たな手法!香り印刷で効果を最大化

同人誌の印刷と特殊紙・特殊インキに関するFAQ

同人誌の印刷に関する疑問や不安を解消するため、特殊紙や特殊インキについてよくある質問をまとめました。この回答を参考に、より魅力的な同人誌制作にチャレンジしてみましょう。

特殊紙とは何ですか?

特殊紙とは、通常の印刷用紙とは異なる特別な加工や素材を用いた紙のことです。例えば、ラメ入り紙、和紙、透明紙などが挙げられます。この紙は、独特の質感、色合い、光沢感などを持ち、同人誌に高級感や個性を与えることができます。

特殊紙の使用により、視覚だけでなく触覚にも訴える作品作りが可能になります。ただし、通常の紙よりも高価で、印刷時の取り扱いに注意が必要な場合もあります。同人誌の世界観や目的に合わせて、適切な特殊紙を選んでください。

ツルツルの紙の名前は?

ツルツルした質感の紙は、一般的に「コート紙」と呼ばれます。コート紙は、表面に白色顔料を含む塗料をコーティングした紙で、滑らかで光沢のある仕上がりが特徴です。

代表的なものに「アート紙」があり、高級感のある光沢と優れた印刷適性を持ちます。また、「マットコート紙」は、光沢を抑えたツルツルした質感で、落ち着いた印象を与えます。

上質紙とはどのような紙ですか?

上質紙は、木材パルプを主原料とし、表面加工を施していない白色の印刷用紙です。一般的な印刷物に広く使用される、もっとも基本的な紙の1つです。

特徴として、適度な白さと不透明度、優れたインキ吸収性があります。文字や線画の印刷に適しており、読みやすさを重視する同人誌に適しています。

光沢紙と普通紙の違いは何ですか?

光沢紙と普通紙の主な違いは、表面の仕上げと印刷適性にあります。

光沢紙は表面にコーティングが施されており、滑らかで光沢のある仕上がりが特徴です。このため、写真やカラーイラストの再現性に優れ、鮮やかな印刷が可能です。同人誌の表紙や重要なビジュアルページに適しています。

一方、普通紙(上質紙など)は表面加工がなく、マットな質感です。インキの吸収性が高く、文字や線画の印刷に適しています。また、長時間の読書でも目が疲れにくいという利点もあります。

まとめ

特殊紙と特殊インキは、同人誌に新たな魅力と価値を吹き込む手法の1つです。視覚だけでなく、触覚や嗅覚にも訴える多彩な表現が可能となり、読者に忘れられない体験を提供できます。

ただし、コストや入手の難しさといった課題もあります。コストとバランスを取るためにも、表紙や重要なページにのみ特殊紙を使用したり、香り印刷を取り入れたりすることで、効果的に作品の魅力を引き出せます。

新たな表現方法に挑戦することで、読者の心に深く刻まれる同人誌を制作しましょう。

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この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
香りの印刷所プルーストでは、香りの印刷をテーマにお役立ち情報の発信をしています。

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