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手紙やDMの開封率を向上する方法|香り印刷の新たなアプローチ

コラム 2024.1.13

誰もが、一度は自分宛の手紙やダイレクトメール(DM)を開けずにポストへ置いたまま、またはそのまま破棄したなどの経験があるはずです。そのような中でも、手紙やDMの開封率が実は79.5%と意外に高いという結果が調査で判明しています。

しかし、開封しても行動に移すかは別問題。送った手紙やDMが読まれず、そのまま捨てられてしまえば、効果も期待できません。そこで、この記事では、開封率を高めるための具体的な方法から、開封後に印象を残す戦略まで解説します。

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手紙やDMの開封率は『79.5%』

一般社団法人日本ダイレクトメール協会が発表した「DMメディア実態調査2021」によると、自分宛に届いたDMの開封率は79.5%と非常に高いことが分かっています。つまり、マーケティング施策として、手紙やDMが依然として有効であるということです。

しかし、届いたDMを開封してもらえたとしても、読み込んでもらえるかは別問題です。開封されるだけではなく、その後どのような行動に繋がっているかを検証し、実際の売上への影響を計測することも必要です。

行動に移す確率はさらに低い

実際、同調査では、手紙やDMを開封しただけで、行動に移す確率は『21%』とさらに低いという課題も残っています。それぞれの行動を分類した結果は、以下のとおりでした。

項目 割合 (%)
お店に出かけた 1.8
商品・サービスを購入・利用した 3.4
資料を請求した 2.6
会員登録した 1.7
商品・サービスに関する問い合わせをした 2.7
インターネットで調べた 8.0
メールで問い合わせをした 0.5
電話で問い合わせをした 0.2
家族・友人・知人などとの話題にした 2.9
ネット上の掲示板やSNSに書き込んだ 0.3
その他の行動 0.4
特になにもしていない 58.5

出典:https://www.jdma.or.jp/upload/research/20-2022-000021.pdf

例えば、製品の購入やサービスの申し込みなど、企業が期待する顧客のアクションを取らせる確率は、「3.4%」開封率に比べてかなり低いです。したがって、開封率の高さを喜ぶ一方で、それをどのように有効な顧客行動につなげるかが、マーケターや企業にとっての次の課題となるわけです。

手紙やDMと似た電子メールの開封率は40%前後

アメリカのConstant Contact社が行った調査によると、電子メールの開封率は約20%〜40%と報告され、これは手紙やDMの開封率79.5%と比較してかなり低い数字です。あくまで開封率であり、その後の行動はさらに低い見込みです。

業種 開封率(総合平均) クリック率(クリック数/配信数) バウンス率
すべての業種 – 総合平均 36.48% 1.40% 10.40%
行政・ビジネスサポートサービス(請求書、電話応対、採用など) 31.08% 1.80% 11.15%
保育サービス 44.77% 1.66% 10.00%
コンサルティングサービス(管理、マーケティング、広告、ブログなど) 30.06% 1.39% 9.81%
飲食サービス 37.58% 0.65% 8.96%
教育 40.15% 1.71% 9.67%
宗教団体 45.49% 2.46% 9.58%
家族および社会サービス(政府、養子縁組、ペットケア、高齢者ケアなど) 42.66% 2.05% 10.50%
金融サービス(会計サービス、簿記、アドバイザー、保険および仲介など) 30.36% 1.03% 9.81%
健康とウェルネス(医師、ホームケア、歯科、メンタルケア、栄養など) 37.03% 0.97% 10.16%
住宅および建築サービス(クリーニング、造園、請負業者、建設など) 39.34% 1.30% 10.12%
独立した芸術家、作家、パフォーマー 41.36% 1.39% 8.50%
法律サービス 33.16% 1.62% 14.27%
製造および流通 30.05% 1.33% 14.28%
非営利団体の会員組織 42.27% 1.86% 12.01%
非営利団体のサービス 41.82% 1.86% 11.20%
個人のケアサービス(ネイル、ヘア、スキンケア、栄養、フィットネスなど) 36.39% 0.69% 11.22%
不動産 35.03% 0.89% 13.38%
レクリエーション、スポーツ、エンターテイメント(ヨガスタジオ、ボウリング場など) 41.80% 1.12% 10.12%
修理およびメンテナンス 29.44% 0.74% 4.92%
小売業(実店舗およびオンライン、卸売りと直接販売) 33.14% 0.93% 7.71%
テクノロジーサービス 20.77% 2.63% 10.65%
交通サービス(トラック輸送、倉庫、物流) 36.16% 0.98% 14.43%
旅行と観光(旅客輸送、宿泊施設、旅行代理店など) 39.71% 1.03% 8.38%

※バウンス率:送信したメールの中で、受信者のメールサーバーに到達せず、エラーが発生したメールの割合

出典:Average industry rates for email as of November 2023 (constantcontact.com)

電子メールは急速な配信と低コストが魅力ですが、受信者の関心を引くことがより困難であることも、この開封率の差に現れています。では、こうした開封率を高めるには何ができるのかを、次項で見ていきましょう。

手紙やDMを開封してもらうには?開封率を高める方法

ここからは、手紙やDMを開封してもらうための効果的な方法を5つ紹介します。

  • 紙媒体の形状を変更する
  • 宛先を明確にする
  • ノベルティを添付する
  • ターゲットを絞り込む
  • 香りを添える

紙媒体の形状を変更する

まず、紙媒体の形状を変更して、より目を向けてもらいやすくする方法が挙げられます。伝統的な長3封筒ではなく、特殊な形や異素材を使用した封筒、例えば三角形や丸い形のものを使う工夫が効果的です。

このような紙媒体の形状の工夫は、他との差別化を図り、受け取った人にとっての新鮮さを提供し、開封率を高めるきっかけを作り出します。

宛先を明確にする

DMや手紙を送る際には、受け取る人の名前をしっかりと書くことが開封率を高める鍵となります。一般社団法人日本ダイレクトメール協会の調査によると、「自分宛」のDMの開封率は79.5%に達します。

宛名がないDMの開封率37.3%と比べると、明らかに高い数字です。可能であれば、個人宛がわかりやすいラベルを作ったり、手書きの宛名をつけたりするなどで、可読性を高めておくと良いでしょう。

ノベルティを添付する

DMに小さなプレゼント(ノベルティ)を同封することも、開封率を高める効果的な方法です。例えば、ペンやメモ帳などの日常で使用できるアイテムや、オリジナルのグッズを添えることによって、好奇心や関心を引くことができます。

ノベルティが便利な物であれば、その後の行動喚起率も向上する可能性があります。この施策は商品やサービスに対してプラスのイメージを持つきっかけにもなるでしょう。

ターゲットを絞り込む

開封率を上げるためには、ターゲットを明確にし、それに合わせてDMを送付することも大切です。年齢層、性別、興味関心など、顧客データを分析し、ターゲットに適した内容とデザインでDMを作成しましょう。

例えば、20代の男性にはテクノロジー製品、30代の女性には美容関連のサービスなど、関連性の高い情報を提供することで、顧客が自分にとって役立つ情報と捉え、開封して内容を確認する可能性が高まります。

香りを添える

最後に、香りを用いたDMは、記憶に残りやすく、開封率の向上にも役立ちます。一例としてフローラル系や柑橘系の香りは、受け取った人にポジティブな印象を与えることが多く、結果として内容に目を通す動機づけになります。

香りはさりげない付加価値として機能し、興味や珍しさを提供することで、通常のDMとは一味違った体験を顧客に与えるものとなるでしょう。

【関連記事】香りが印象に作用するしくみとその種類について
【関連記事】香り付きDMで販促と印象アップ|活用方法や選び方を解説

手紙やDMの開封率を高める香り印刷

先ほど触れたように、郵便物が多く届く中で、香りを利用することは、受取人の好奇心を刺激し、他の郵便物との差別化をはかる効果的な手法です。

香りは感情に直接作用するため、記憶に残りやすいと言われ、ブランドのイメージ向上にも寄与する可能性があります。つまり、受取人がDMを開封する確率を自然と高め、結果的にマーケティングキャンペーンの成功率をアップさせることが期待できるわけです。

ここからは、香り印刷を用いるメリットを以下に分けて解説します。

  • 受け取ってすぐに違いに気づいてもらえる
  • 記憶に残りやすくなる

受け取ってすぐに違いに気づいてもらえる

一般のDMと比べて、香り付きのDMは受け取った際の香りで、すぐに違いに気づいてもらえるメリットがあります。例えば、擦ると香りが出るタイプや、封筒に香りのついたシールを貼り付けたものなどがあります。

印象的な香りは、ただ単に目で確認するだけではなく、五感の一つである嗅覚を刺激するため、いつもと違うことを認識してもらえます。その結果、他のDMより注目を浴びやすくなるでしょう。

記憶に残りやすくなる

また、香り付きのDMは、受け手の記憶に残ることもメリットの一つです。香りは開封時の記憶と強く結びつくものです。例えば、ある香りで自社の商品を思い出させる、または心地よい香りでサービスの品質を示唆するなどがあります。

そのため、同様の香りを嗅いだときに記憶から呼び出されて、思い出してもらいやすくなります。そのほかの方法ともアプローチしやすく、販促活動において非常に効果的な手段となるでしょう。

プルーストでは、香り印刷を用いた方法から、香り付きのシールまで豊富な製品からお選びいただけます。ぜひ、下記ページから製品をチェックしてみてください。

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手紙やDMに関するよくある質問

最後に、手紙やDMに関するよくある質問へ回答します。

  • DMの開封率を上げるには?
  • DMは1日何通?
  • DM率とは何ですか?
  • DM一枚いくら?

DMの開封率を上げるには?

DMの開封率を上げるには、以下の方法が挙げられます。

  • 紙媒体の形状を変更する
  • 宛先を明確にする
  • ノベルティを添付する
  • ターゲットを絞り込む
  • 香りを添える

このように、開封率を上げるためには、受取人の興味を引くための視覚的な工夫が必要です。

DMは1日何通?

1人の受取人が1週間に受け取るDMの数は、一般社団法人日本ダイレクトメール協会の「DMメディア実態調査2021」によると5.5通とされています。実際は、業界や配送のタイミングによって日による変動があるでしょう。

また、受取人が個人や企業の社長など決定権を持つ立場であれば、より多くのDMを受け取る傾向にあります。

DM率とは何ですか?

DM率とは、ダイレクトメールの効果を測定するために使われる指標の1つです。主に、発送したDMのうちどれだけが目的とするレスポンス(例えば問い合わせや購入など)を引き出すことができたかを示す反応率で計測されます。

計測されたDM率は、マーケティングの成果を判断するための重要なデータとして用いられます。

DM一枚はいくら?

ダイレクトメールを一枚送付する際の費用は、使用する素材や封筒のサイズ、発送する数量によって異なります。例えば、単純な手紙型のDM一枚あたりの費用は、発送代行サービスによって数十円から数百円程度になることが通常です。

しかし、特別なデザインや特殊な素材を使う場合、送付リストを購入する場合はさらに高くなる可能性があります。

まとめ

手紙やDMの開封率は平均79.5%で、実際に行動に移す確率はさらに低いものです。そのため、開封率を高める方法として、紙媒体の形状変更や明確な宛名表示、ノベルティの添付などの工夫を凝らしましょう。

また、香り印刷は受け取った人の記憶に残りやすく、開封率向上に効果的です。プルーストでは、既存のDMへ香りを付与する方法から、香り付きの名刺・ポストカードに至るまで多くの製品を取り扱っております。詳しくは、ぜひ下記ページからご覧ください。

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この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
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