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香り印刷は小ロットから対応可能?メリット・デメリットを解説

コラム 2025.1.13

香り印刷は、視覚だけでなく嗅覚にも訴えかけることで、商品やサービスの印象を高められる印刷技術です。従来は大量生産が一般的だった香り印刷ですが、最近では小ロットでの製作も可能になってきました。

本記事では、香り印刷の基礎知識から、小ロットでの活用方法、メリット・デメリット、そして具体的な活用事例まで詳しく解説します。販促効果を高めたい企業の担当者様、広告代理店の提案担当者様は、ぜひ最後までご一読ください。

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香り印刷とは

香り印刷とは、通常の印刷物に香りを付加する特殊な印刷技術のことです。香りという付加価値を加えることで、受け取った人の記憶に強く残り、商品やブランドの印象を効果的に伝えられます。

例えば、プルーストでは特殊なマイクロカプセルに香料を封入し、印刷インキと組み合わせて印刷を行います。このカプセルは摩擦によって破裂するよう設計されており、印刷物をこすることで中の香りが放出される仕組みです。

印刷物に通常の印刷物との差別化を図りたい企業や、より魅力的な販促ツールを求めるマーケターにとって、香り印刷は新しい選択肢となっています。

【関連記事】:香り印刷とは?こすると匂いがする仕組みから製品例まで完全解説

印刷の小ロットとは?

印刷業界において「ロット」とは、一度に製造する印刷物の数量を指す専門用語です。「印刷ロット数」とも呼ばれ、生産効率や価格設定に影響を与える概念となっています。

小ロット印刷(少ロット・少量ロット)とは、一般的に1,000部以下の少量印刷を指します。従来の印刷方式では大量生産が前提でしたが、中小企業や個人事業主など比較的小さな規模であっても、香りという付加価値を持った印刷物を手頃な価格で製作できるようになりました。

大ロットと小ロットの違い

大ロットと小ロットの違いは、1回の印刷における最小製造単位です。

大ロットは通常1,000部以上からの対応となり、オフセット印刷などの従来型の印刷方式で生産されます。1部あたりの製造コストを抑えられる反面、初期費用が高額になりやすいです。

一方、小ロットは100部程度からの少量生産に対応し、主にデジタル印刷機を使用して製造されます。1部あたりのコストは比較的高めですが、初期費用を抑えられるため、必要な数量だけを手軽に製造できるという特徴があります。

香り印刷においても同様の原則が当てはまり、小ロットでは試作品の製作や季節限定商品など、柔軟な製造計画を立てやすいでしょう。

香り印刷を小ロットで印刷する4つのメリット

香り印刷を小ロットで印刷するメリットは、以下の4つが挙げられます。

ニーズの変化に柔軟に対応できる

香り印刷を小ロットで行うことで、市場の反応を見ながら柔軟な対応が可能になります。例えば、季節限定の香り付きカタログを制作する場合、最初は100部程度で市場の反応を確認し、好評だった場合は追加発注するという戦略が取れるといった具合です。

特にマーケティング施策においては、顧客の反応率を見てから大規模な実施に取り組みたいというケースが多いはずです。少ロットであればターゲット層の反応を見ながら、香りの種類や印刷物のデザインを微調整しながらのプロモーションが実現できます。

過剰在庫を避けられる

小ロットでの香り印刷は、在庫リスクを最小限に抑えられるメリットもあります。マーケティングキャンペーンや期間限定イベントなどの一時的な販促活動で少なめの発注ができない場合、無駄な在庫を持つリスクを抱えかねません。

展示会用の香り付きパンフレットを1000部単位でしか作れない場合、実際の来場者数が500人程度だと半分は無駄になってしまいます。小ロットなら、予測来場者数に合わせた適切な数量を用意でき、追加で必要となってから発注できることでコストの無駄を未然に防げます。

短い納期で用意できる

小ロットの香り印刷は、大量生産と比較して製作時間を短縮しやすい方法でもあります。通常の大量印刷では、印刷機の準備や乾燥時間などで長期間を要しますが、小ロットの場合は部数が少ないことで全体的に短縮できるからです。

急な展示会や商談会の案内が決まった場合でも、1週間程度で香り付きの案内状を用意できるといった具合です。各社によって納品タイミングは異なりますが、大量生産とは異なる迅速な対応力は、ビジネスチャンスを逃さない要素となります。

バリエーションを増やせる

小ロットでの香り印刷は、さまざまな香りやデザインのバリエーションを試すことも可能です。1種類あたりの製作コストが抑えられるため、大量生産よりも種類をわけて依頼しやすく、定番の香り以外にも新しい試みにチャレンジしやすくなります。

同じパンフレットでも、バニラ、ラベンダー、シトラスなど異なる香りのバージョンを各100部ずつ作成し、どの香りがもっとも反響を得られたかといった検証にも最適です。マーケティングに取り入れにくかった実験的な取り組みも、小ロットだからこそ実現可能です。

香り印刷を小ロットで印刷するデメリット

通常の印刷と同様、香り印刷も大量生産によって材料をまとめ買いして材料費を抑えるといったスケールメリットが生まれるため、小ロットでの発注は必然的に単価が上昇します。

また、印刷会社によって対応可能な最小ロット数が異なる点にも要注意です。一般的な印刷会社では最小500部からの対応が多い中、100部から受け付ける会社もあれば、1,000部以上でないと受注できない会社もあります。

印刷会社に見積もりや少ロットでの印刷を依頼する際は、最小ロット数の確認を忘れずに行いましょう。コストの面が気になる場合は、各社で比較してみることも一案です。

香り印刷の小ロットに向いている商品の例

香り印刷を活用した商品は、小規模なキャンペーンや期間限定の販促活動に最適です。以下では、代表的な商品の例を6つ紹介します。

ノベルティ

香り印刷を施したノベルティは、展示会やイベントでの配布用として小ロットでの制作に向いています。食品メーカーが新商品のフレーバーを香り印刷で表現したカードを制作し、商品の魅力を五感に訴えかけるといった具合です。

小ロットでの印刷により、イベントごとに異なる香りやデザインを試すことができ、反応を見ながら最適な販促戦略を構築できる点も利点です。すでにあるノベルティにおいては、香り印刷を施したシールを試してみるのも選択肢に入ります。

【関連記事】ノベルティには香り印刷がおすすめ!香りの種類や使い方を紹介

同人誌

同人誌での香り印刷の活用は、作品の世界観をより豊かに表現できる手法として取り入れられます。物語の中で重要な役割を果たす香りのシーンを、実際の香りで演出することで読者の没入感を高めるなどです。

同人誌は通常、数十部から数百部程度の小ロットで制作されることが多く、香り印刷との相性が抜群です。表紙に香りをつけたり、イベントごとに異なる香りを試したりするなどで、読者へ新しい価値の提供を狙えるでしょう。

【関連記事】印象的な同人誌とは?デザインの作り方からポイントまで解説

名刺

香り印刷を施した名刺は、香りに関連する職業の方が自身の専門性を表現する手段として使うなど、ビジネスシーンにおける差別化ツールとなります。また、香りがついていることで、営業担当者が名刺交換をする際の話題づくりとしても取り入れられます。

名刺は必要に応じて追加発注するケースが多いことから、小ロットでの印刷が理想的です。また、季節や商品に合わせて香りを変更して、自社ならではのブランディングとしても取り入れることが可能です。

【関連記事】個性的で印象に残る名刺とは?おすすめの作成方法を徹底解説

ポストカード

香り付きポストカードは、受け取った瞬間から強い印象を残すことができる販促ツールです。特に観光地やレストラン、ホテルなどでの活用が代表的で、その場所や商品の雰囲気を香りで表現できます。

小ロットでの印刷により、季節限定のキャンペーンや特別なイベント向けに、柔軟な展開が可能です。また、複数の香りバリエーションを試すことで、もっとも効果的な組み合わせを見つけることもできるでしょう。

【関連記事】効果的なポストカード作成のコツとおすすめのデザイン例

しおり

香り印刷を施したしおりは、書店や図書館でのノベルティとして、また出版社の販促ツールとして取り入れられます。小ロットでの制作により、新刊の発売に合わせた限定品として展開したり、異なる香りのバリエーションを用意したりも可能です。

場合によっては、同人誌に付加価値をつけるために香りつきのしおりを作るということも可能です。ノベルティとしても優秀なグッズであるため、読者の皆様に喜ばれる逸品となるでしょう。

【関連記事】魅力的なしおりを作成するおすすめのデザイン・印刷方法・素材選び

シール

香り印刷されたシールは、商品パッケージやDMに貼り付けるだけで、手軽に香りの演出を加えられる商品です。食品や化粧品などの商品サンプリングにおいて、製品の香りを事前に体験できるツールとなります。

この場合でも小ロットでの印刷により、新商品のテストマーケティングや限定キャンペーンなど、さまざまな用途に柔軟に対応できます。また、複数の香りを定期的に入れ替えるといった方法をとれば、受け取り手にとっての楽しみになることもあるでしょう。

【関連記事】香り付きシールで生活をより豊かにしよう!おすすめの使い方を紹介

プルーストでは100部からの小ロットに対応

印刷会社として培ってきた技術を活かし、プルーストでは100部という小ロットから香り印刷をご提供しています。

従来の印刷会社では対応が難しかった小規模な香り印刷を、高品質かつリーズナブルな価格で実現できます。14種類の厳選された香りをラインナップしており、用紙も名刺サイズからA4サイズまで用途に応じて幅広く選択可能です。

この機会に、香りで印象に残る販促ツールを作りませんか?

はじめての香り印刷でご不安な方には、実際の印刷サンプルを無料でお送りしています。具体的な数量やサイズに応じたお見積りも、ぜひお気軽にご依頼ください。

まとめ

香り印刷の小ロット対応は、一般的に1,000部以下の少量印刷を指します。従来の印刷方式では大量生産が前提でしたが、小さな取り組みであっても、香りを用いて季節限定キャンペーンや展示会用の販促ツールなど、柔軟な展開が実現できるようになりました。

香り印刷は、視覚と嗅覚の両方に訴えかけることで、通常の印刷物では得られない強い印象を残すことができます。小ロットでの製作が可能になった今、中小企業でも手の届く差別化ツールとして、積極的な活用を検討しましょう。

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この記事を企画・執筆した人
香りの印刷所プルースト編集部

この記事は、香りの印刷所プルーストを運営している久保井インキ株式会社のプルースト編集部が企画・執筆した記事です。
香りの印刷所プルーストでは、香りの印刷をテーマにお役立ち情報の発信をしています。

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